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歩かずに死ねるか!アメリカ国立公園への旅(18)カリフォルニアらしさ満点のハイキングコース  マウント タマルパイス州立公園

真冬でも気軽にハイキングに行け、しっかりと汗をかけるのがカリフォルニアの良いところ!

美しい景観が続く海岸沿いのハイウェイ1からつながる海と山を堪能できる Mt.TAMALPAIS(マウント・タマルパイス)は、まさにカリフォルニアらしい風景に出会えるハイキングコースです。

サンフランシスコから約1時間半ほど車で移動したエリアに美しいビーチとマリン・カウンティーの最高峰 マウント・タマルパイスこと”Mt Tam”があります。ローカルはマウント・タム!とよく呼んでいます。

そしてそこは海と山の大自然を堪能できるアウトドアのメッカ。

山ではハイキング、マウンテンバイク、野生動物観察など。海ではウィンドサーフィン、ハンググライド、カヤックなど。サンフランシスコから少し足を伸ばすだけで、一気に別世界に入り込んでしまったかのような錯覚に。

マリン・カウンティーの最高峰 “Mt Tam”

まさにカリフォルニアビューティーとはこのこと。この周辺はレッドウッドの大木とオークの林、ダグラス・モミの林、開いた丘や草原地帯などがあり、その反対側には太平洋が広がり風景も様々です。絶滅危惧種も含め野生の動植物物の宝庫でもあります。(実際に今回歩いている時にコヨーテや鹿、ジャックラビットに出会いました。)そんな海と山が織りなすカリフォルニアの風景を堪能できるハイキングルートを今回はご紹介します。

ハイウェイ1沿いのビーチエリアにあるトレイルヘッドからマウント・タムの頂上までのルートとその周辺の美しい風景をご紹介です。

 

スティンソン・ビーチからマウント・タマルパイス トレイルのハイキング情報

まずはスティンソン・ビーチからマットデイビス・トレイル経由でタマルパイス山へのトレイル(Stinson Beach to Mount Tamalpais via Matt Davis Trai)の概要ををまとめます。

ハイキングに携行すると便利な持ち物

持ち物に関してはこれまで同様、一般的なアメリカのハイキングと同じような装備を準備していきましょう。

  • 飲み物 (夏は多めに、2リットル位。)
  • 気温の調整できる防寒着 
  • 帽子
  • サングラス
  • 日焼け止め
  • ハイキング中に食べるスナックなど
  • 常備薬などがある場合は薬やバンドエイドなどのファーストエイド
  • その他、通常ハイキング装備で好みのものを

トレイルデータ

  • 中・上級者以上向け
  • シーズン:1年を通して可能ですが、気温が上がる夏より冬の方が快適に登ることができます。
  • マウント・タマルパイス標高:東側ピーク約784m
  • 往復:約27.5km (17mile )
  • 高低差:約 720m 
  • コースタイム:往復 6時間から8時間 (休憩含む)

アクセス(車でトレイルヘッドまで)

トレイルヘッド住所:Matt Davis Trail, Stinson Beach, CA 94970 (上地図の1)

GPSにこちらを入れれば、トレイルヘッドまで到着します。

トレイルヘッド周辺の路駐できるスポットを探し駐車する形か、スティンソンビーチエリアの有料パーキングに入れる形になります。(スティンソン・ビーチ, 〒94970 カリフォルニア州)

*早い時間帯ですとトレイルヘッド周辺に路駐可能なスペースがありますが、曜日、時間帯により、すぐに埋まってしまう可能性もあります。

トレイルヘッドへ向かう時、サンフランシスコで有名なゴールデンゲートブリッジを北に向かって渡るとミルバレーという町があり、途中からハイウェイ1というカリフォルニアの海岸線沿いを走る”夢のドライブルート”と呼ばれる道を通っていきますが、名前の通り太平洋を見渡す絶景が楽しめます。季節や時間帯によってはこんな霧のアートが迎えてくれますよ。あまりの美しい光景に車を停めずにはいられません。

マウント・タムの多くの部分は、マウント・タマルパイス州立公園、マリンミュニシパルウォーターディストリクト流域、ミュアウッズ国定公園などの政府が管轄する公有地に保護されていますが、マウント・タムは州立公園で国立公園ではないので、エントランス等もありませんし、料金を支払う必要もありません。

近郊にはレッドウッドの大木が多く集まるミュアウッズ国定公園があり、そこからもいくつかのトレイルがマウントタマルパイス州立公園まで延びています。*ミュアウッズ国定公園は有料。

トレイルヘッド(登山口)からハイキング出発

車を停めて早速出発。(お手洗いはトレイルヘッドにはありません。)

小さな橋を渡り出発です。

途中分岐が何度か出てきますが Matt Davis Trail 方面に常に進むようにしましょう。トレイルはわかりやすく、前半は森の中を歩く形で日陰も多いです。途中途中に橋も出てきます。

この周辺にはレッドウッドの木立とオークの林、ダグラス-モミなど沢山の種類の木々が生息しています。鳥たちも多く鳥のさえずりを聞きながらバードウォッチングなども楽しめますよ。木々の間から差し込む太陽の光も神秘的です。程よい坂道が続きます。

森の中を歩き始めて約1時間後、視界が変わり草原地帯(丘)が見えてきます。このあたりでちょうど2匹のコヨーテと出会いました。

そしてキラキラ光る海も右手奥に見えてきました。先ほどまでとは全く違う光景です。さらに進むとまた分岐が見えてきます。(前述の地図2)

ここは左へ急カーブする方面とまっすぐ進行方向へ進む分岐になりますが、進行方向のMatt Davis Trail(Pantoll1.7miles)の方へ進みましょう(下写真)。

少し進むとまた木々が多くなってきます。この辺りは平坦な道も続き、とてもリラックスできます!

カリフォルニアは冬の間に雨が降るので、ちょうど雨水を吸った木々が生き生きとして緑がとても綺麗でした。まさに新緑の季節です。(写真は1月です。)

さらに進むと近くで車の音が聞こえてきます、道路が近い証拠です。(Pantoll road )近くにキャンプ場などがある為、進んでいくと駐車場が出てきます(前述の地図3、Pantoll campground)。道路を挟んでその先にまたトレイルが続くので、引き続きトレイルへ入っていきます。

道路沿いに続くトレイルを歩いていくと、2つ目のキャンプグラウンドが見えてきます。(前述の地図4、Bootjack campground)

ここはお手洗い、食事をするテーブルなどもあるので休憩にもってこいの場所です。

休憩を終えたら、また出発です。

標高も上がってきて、周りの山々や遠くの方の景色まで見えてとても綺麗。

そしてさらに進むとゴールへ向かう2箇所目の大きな分岐が出てきます。ここはマウント・タムのサミットであるウェスト・ポイントと本日のゴールであるさらに奥にあるイースト・ポイントを繋ぐポイントでループ状になっています。(前述の地図5分岐)

時計周りでも反時計周りでも良いですし、行き帰り同じトレイルを使用しても良いのですが、私は景色が良い時計回りで行きました。

時計回りで進むとすぐにウェスト・ポイントのキャンプグラウンド、そしてウェスト・ポイント・イン(宿泊施設)がでてきます。(前述の地図6)

ここからは絶景が広がり同エリアにテーブルなども設置されてるので休憩もできます。

ここウェスト・ポイントまででスタートから休憩含め約3時間ほどかかっています。

この周辺からは坂の勾配もきつくなってきますが、美しい景色に癒されながらもうひと頑張りです。遠くの方には後ほど行くゴールであるイースト・ポイントのファイヤー・ルックアウトが山のてっぺんに小さく見えています。あそこまでラストスパート!

更に坂を登り、先ほどのウェスト・ポイントから約45分後。イースト・ポイントに到着です。駐車場があり、お手洗いもあります。

ここの見どころはファイヤー・ルックアウト!駐車場のすぐ奥からファイヤー・ルックアウトへいくトレイルがでていて、そこを登っていきます。到着しましたが、更にもうひと頑張り。登った先には。。

以前実際に使用されていたファイヤー・ルックアウト(火災などが起きていないかを見張る展望台)が。そしてそこからの眺め(下写真)です。

最高です。

ここマウント・タムの山頂 (標高784m東側ピーク)からは、キラキラと光り輝く海、サンフランシスコ・ベイ、マリンカウンティーの丘、マウント・ディアブロ、イースト・ベイ、40キロ離れたファラロン諸島を見ることができます。そして晴れた日には240キロ離れたところにあるシエラネバダ山脈が見られることも。

もちろんここまで車で来ることも可能ですが、歩きながら時間をかけてじっくり自然を堪能されたい方は是非ハイキングがおすすめです。

今回はトレイルヘッドのビーチから山頂までの一番長い距離(中・上級者向け)をあえて選んでいますが、トレイルは各レベルやその時の気分に合わせて調整可能です。トレイル途中に何箇所かある駐車場に車を停めて、そこからスタートすることで距離も時間も短縮できます。

帰りもきた道と同じ道でウェスト・ポイントへ戻るトレイルでも良いですし、そのまま時計回りに進み、新たなトレイルを使用し、分岐まで戻ることも可能です。

その後もトレイルのオプションは様々で、トレイルヘッドまでの帰路は自由に変えられたりもします(迷わないためにGPSであらかじめ目的地を入れておくと安心ですね)。

また、ここでのハイキングは夕方の時間帯にも、また行きとは違った景色が広がります。夕日が海、森を照らし、本当に神秘的です。色、音、空間がまたガランと変わります。

タイミングよくサンセットの時間にも間に合いました。

とても長い時間歩くハイキングルートですが、様々な景観を見ながら真冬でもしっかりと汗をかいて楽しむことができるハイキングコースです。気軽に真冬でもハイキングを楽しむことができるのはカリフォルニアならではですね。

新型コロナウィルス感染拡大に関するご注意

2021年2月現在、各国では検疫体制強化に伴う入国制限をはじめ、国立公園への入園規制や国内の移動制限など、さまざまな状況があり得ます。そうした条件は予告なく変更になる場合がございますので、旅行の際には必ず各国の大使館・領事館及び外務省海外安全ホームページ(感染症危険情報)、国立公園ホームページをはじめとした現地情報を入手し、乗継地および渡航予定国、訪問予定地周辺の情報を確認してから無理のない計画・行動をしてください。

加藤 さやか

カリフォルニアのハイキング・旅行プランはお任せください。父の影響もあり昔からアウトドアアクティビティーが大好きで、日本にいた頃から登山、国立公園巡りをする中で、アメリカやカナダの大自然に魅了され、その結果念願だったアメリカに辿り着きました。現在は日本人ガイドと行く完全プライベートハイキングツアーなど、お客様と一緒に作る現地オプショナルツアーを提供するANAMI TOURSを営んでいます。現地在住だから知り得る、スペシャルなオプションをご紹介させて頂きます。ご興味ある方は下記HPから。

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