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いくつ知ってる?山の名前がついた地ビールを集めてみた

下山後は山ビールをチェックすべし

きめ細かい泡と金色の液体をひと息に喉に注ぎ込み「っかー、うまいっ!」。ビールが五臓六腑に染み渡る瞬間は色々あります。なかでも、登山の休憩中に山小屋で飲むビールや、下山後に温泉で疲れを癒した後のビールは、カ・ク・ベ・ツです。

そんな癒しの王様であるビールに、山の名前がついたビールがあることをご存知でしたか?有名どころでいうと「大山Gビール」「地ビール月山」など。「これは各地にご当地山ビールがもっとあるかもしれない」ということで、自身の飲んだビールを含め、現時点で知る限りの山ビールを探してみました。

ちなみに山ビールとは、前述のとおり、そのまんま山の名前がついたビールのことです(勝手に筆者が山ビールと呼んでいます)。中身は今で言う「クラフトビール」、少し時代を遡れば「地ビール」と言えばいいでしょうか。地元の作物を使ったり、水、環境などにこだわったりしているのが特徴です。

探し方はとても単純。ちょっと大きめの温泉や道の駅などではお酒売り場へ直行する、その土地のお酒屋さんやスーパーを覗く。これだけです。瓶に入った彼ら(多くは缶ではなく瓶詰めがほとんどです)に出会えたときは、「いたー!」とテンションが上がります。山バッジを探す感覚と似ていますね。

夏は終わりましたが、ビールに季節なんて関係なし!ビール党にとってビールはいつでも美味しいもの!では早速紹介していきましょう。

すでに飲んだ編

大雪地ビール

旭岳、十勝岳登山時に道の駅で購入。富良野産の大麦・下川町産の小麦・北海道産米などを使用し、大雪山の雪解け水を仕込み水として醸造しています。筆者は大雪山系の山「黒岳」の名前がついた黒ビールを飲みました。アルコール度数も8%と高く、どっしりした味わいです。

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地ビール月山

月山登山時に道の駅で購入。豪雪地帯月山の雪解け水を使っているのが特徴で、ピルスナー、ミュンヒナーが定番商品です。すっきりとした味わいでした。

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白馬ビール

白馬岳から下山して、地元のス-パーで見つけました。白馬岳の下山がなかなか辛かったのと、どうしてもこのビールを見つけたかったので、発見した時は感慨もひとしおでした。白馬に移住されたのイギリス人の方が、アルプスの雪解け水が流れる井戸水を使って生産しています。筆者は白馬IPAが好みです。

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浅間山浪漫

群馬県のキャンプ場で購入。バーベキューにぴったりでごくごく飲めます。霧ヶ峰の伏流水と信州温泉水を仕込み水に使用しています。製造元は日本酒で有名な麗人酒造。(以下は麗人酒造のURLですが、通販はしていないようです)

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雨飾山ビール

雨飾山から下山した後ひと息ついた道の駅で見つけました。長野県北安曇郡小谷村産のそば粉が入った黒ビールです。そば粉が入ったビールとは珍しいですよね。コクのある味です。

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谷川岳ビール

谷川岳ではなく、至仏山からの帰り、道の駅で購入。武尊の山々から流れる水を使っています。サラッと飲みやすいビールです。(現在、製造者である㈱田園プラザ川場のWEBページに掲載されていないので、今も作られているかどうかは不明)

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ふじやまビール

山中湖畔でキャンプをしたときに、道の駅で買いました。富士山のふもと富士吉田で、富士の天然水を使って作られています。1リッター缶で販売されているのが珍しく数本買いましたが、のどごしが良かったのですぐに無くなりました。

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八海山ビール

苗場山登山時に、魚沼の道の駅で購入。八海山の伏流水を仕込み水としています。麦の味がダイレクトに感じられるビールでした。(現在では、発売20周年を機に、「八海山泉ビール」から「ライディーンビール」に商品変更)

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六甲ビール

六甲山から下山して有馬温泉についた時に、温泉街の店舗で購入。のどが渇いていたので、ごくごくライトに飲めるピルスナー「六甲ピルスナー」を飲みました。季節に応じたビール(桃エール、レモンエールなど)も製造しています。

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大山Gビール

大山登山時に宿で飲みました。真夏の登山だったので、とにかく美味しかったのを覚えています。流通網は各地にあるようなので、みなさんのお住まいの土地でも出会えるかもしれません。大山の伏流水を使い、地元の小麦・米なども原料にしています。

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まだ飲めていない編

恐山ビール

青森県下北半島の、あのマグロで有名な大間町にあるお寺「梅香山 崇徳寺」で製造されているビールです。境内に湧き出る水を使って住職さんが醸造されています。 ラガー・ピルスナー・ペールエール・ビター・スタウトと種類も豊富にあります。住職さんが製造されているなんて、ベルギーの修道院ビールのようですね。

公式HP(工事中です)

 

三本槍岳IPA

福島県西郷村にあるハイランドポートブルワリーが製造。 三本槍岳といえば、百名山・那須岳の最高峰ですね。その最高峰をいただく山麓に西郷村はあり、阿武隈川の伏流水などを使用しています。名前だけでもかっこいいビールです。

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穂高ビール

立山の登山帰りの温泉(安曇野市内)で見つけましたが、買い忘れて帰りました…。原料に安曇野産のホップと穂高の天然水を使用しています。

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高尾ビール

関東圏にお住まいの方には身近な山、高尾山のビールです。高尾山は東京都八王子市にあり、八王子産の季節の果物(時にはパッションフルーツも!)・小麦・米・桑の葉などを原料に生産されています。ビールの名前も「森は生きている」「Oh! Mountain」などパンチが効いています。

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立山エール

立山山麓の水で作られています。富山県内の酒店やお取り寄せで買えるようです。

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ちなみに立山に登った時に、室堂で下記のビールを販売していたので購入。室堂付近にある「立山玉殿の湧水」を使って生産されています。全国名水百選に選ばれているだけあって湧水が美味しかったのはもちろん、ビールもまろやかな味わいで美味しかったです。

立山地ビール「星の空 オリジナル」

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白山わくわくビール

白山の伏流水と白山の麓で育まれた「二条大麦」から作られています。地元の農作物を使うことにこだわっています。白山の登山中に飲んだ湧水がかなり美味しかったので、ビールは言わずもがなでしょう。

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霧島ビール

霧島連山に降った雨が宮崎県都城の自然でろ過され「霧島裂罅水(きりしまれっかすい)」という地下水になります。この地下水で仕込まれたビールが霧島ビールです。「霧島裂罅水」は醸造所のある施設内で、無料で飲めます。

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番外編

酸ヶ湯ビール

八甲田山へ登る時に泊まった温泉「酸ヶ湯温泉」の売店で購入。酸ヶ湯温泉の様子がラベルになっています。同じラベルのカップ酒もありました。酸ヶ湯温泉以外では全く見かけなかったので、貴重なビールだったかもしれません。酸味があるビールでした。

白山開山1300年記念プラカップ

今年(2018年)白山に登り、白山室堂で休憩した時に飲んだ生ビールのプラカップが、開山1300年記念仕様だったので、筆者も記念に保管しています。

アメリカなどでは山あればビール醸造所ありというところも少なからずあるほど(特にポートランド)、山とビールは切っても切れない関係だと信じてやみません。改めて言わなくてもわかってるよ、という方もいらっしゃるとは思いますが、あえて言います。いや、本当に登山後のビールは、場所が温泉や山小屋や自宅や云々であれ、美味しいんですってば。

松原 充生子

アイスランドやアラスカなど北の世界がやっぱり気になる今日このごろ。しかし可能ならガラパゴス諸島の海に潜りたいとも思っています。そんな死ぬまでに見たい場所を訪ねる旅、日本百名山の踏破を始めて早6年目。平出モデルの靴(アルパインクライマー平出和也さんに選んでもらった靴)で、各地の山を登っています。クラフトビールと飲むヨーグルトをこよなく愛する大阪人です。

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