NEWS：ついにSUUNTOからカラー液晶・タッチパネルGPSスポーツウォッチが登場。SUUNTO SPARTAN（スント スパルタン）シリーズ

GPSウォッチはカラー液晶時代に突入！？

フィンランドの精密機器メーカー SUUNTO（スント）から”カラー液晶”と”タッチパネル”を採用したプレミアムパフォーマンスウォッチ SPARTAN（スパルタン）シリーズが発表されました。フラッグシップモデルである「SPARTAN ULTRA」は2016 年8 月25 日（木）9月16日（金）、薄型モデル「SPARTAN SPORT」は2016 年9 月28 日（水）にそれぞれ全国のスント正規取扱い店舗にて発売されるという情報を入手しましたので共有します。

これで先行する Gamin や Android Wear によるスマートアウトドアウォッチを今春新発売したカシオなどに続き、登山やアウトドアに強い製品を多くもつスントまでもがカラー液晶GPSアウトドアウォッチ戦線に参入。カラー液晶（＋タッチパネル）がこれからのアウトドアウォッチの最前線となっていく流れが一層ハッキリとしてきました。

カラー液晶ディスプレイとタッチパネルで多彩な情報がより見やすく、分かりやすく

「SUUNTO SPARTAN」シリーズは、スントとして初となるカラー液晶ディスプレイとタッチパネルを採用。高い輝度により屋外でも見やすいカラー液晶ディスプレイによって視認性が向上し、これまでのモデルでは表現しきれなかった多彩なグラフ表示によって時計画面上でのアクティビティの成果が確認しやすくなるなど、特徴であった多様なアクティビティデータの取扱いがこれまで以上に捗りそう。

タッチパネルは触ってみるまではどれくらい使いやすくなるのか判断しにくいものの、必要に応じて使い勝手を選択することができるようになっているようなので安心です。

SUUNTOといえばこれ！アクティビティデータの共有・分析がさらに便利に

スントのGPSウォッチで何より楽しく便利なのが、記録したアクティビティを履歴管理して詳細データを分析したり、世界中のスントウォッチを利用しているユーザーとデータを共有して見たりできる無料のスポーツコミュニティサイト「Movescount.com」やスマートフォン用無料アプリ「Movescount App」です。

時計が収集したデータはクラウドにアップして詳細に管理することが可能。

従来のモデルではPC・スマホ上でしか確認する術がありませんでしたが、「SUUNTO SPARTAN」シリーズではカラー液晶ディスプレイの採用により時計本体でもデータのチェックが可能に。カラフルなグラフ表示、選べるウォッチフェイスデザイン、分かりやすいイラストやアイコンの採用により、運動量や移動距離、速度や心拍数など、数多くの詳細データを分かりやすく確認することができます。今年のベストスコア更新のお知らせや過去30日間のトレーニング日数、体力のリカバリーに必要な休息日数など、鮮やかなカラーディスプレイで数多くの情報を伝達します。

「Movescount.com」「Movescount App」による自身の過去のアクティビティの詳細データチェックや、GPSデータからの3Dムービー作成、100万人を超える世界中のスントユーザーとのデータ共有は「SUUNTO SPARTAN」シリーズでももちろん可能。

GPSで記録した軌跡を途中で撮影した写真と合わせてムービー化する「SUUNTO MOVIE」は面白すぎてついついSNSでシェアしたくなる。

例えばランニングのトレーニングデータをチェックする際に、世界中のランナーの平均年齢や平均ペース、自身がどの程度の順位にあるかなどを分かりやすいグラフとイラストで確認することが可能です。さらに、新サービス「コーチ機能」を活用することで、効率よくトレーニングを行いたい場合に、Movescount内で理想的なランナーを見つけてトレーニングメニューを提供してもらうことも可能です。

まとめ：SPARTAN は GPSスポーツウォッチのスタンダードとなり得るか？

GPSで記録した自分の足跡を3Dムービーで共有する「SUUNTO MOVIE」は衝撃的でした。スントといえばそのスッキリとしたデザインもさることながら、時計で収集したさまざまなデータを後でじっくりと管理・分析したり、データを共有することでそのアクティビティにますますハマっていく面白さが何よりの魅力。カラー化、表示の多様化、情報量の増加によってそれらが一層モチベートされるのかと思うと、楽しみでなりません。

おそらくこれから取材に行くドイツの展示会でも大々的にお披露目されていると思うので、その辺可能な限りがっつりと見てきたいと思います。

スポーツ（アウトドア）ウォッチはGPSをはじめとした各種センサー、そしてカラー化、タッチパネル化と、機能の種類自体はそろそろ打ち止めが近づいてきており、ここからはそうした機能はあることが前提で、それらが「どれだけ使う価値がある（使いたくなる）」かという競争になっていくことは間違いありません。その意味でスントの「アクティビティ前から終わった後までずっと楽しめるGPSスポーツウォッチ」という戦略は隙が無く、ソフトの不具合の多さを除けば非常に有望な気がしています。

ただ、やはりこうしたテクノロジーをフルに活かした高機能GPSウォッチには、どうしてもまだバッテリー持続時間という未解決の問題が残されています。今回の新製品も、下のスペックを見る限り半日のアクティビティなら問題なさそうですが、特にぼくのような泊まりがけのトレッキングが主な用途だとするとまだまだ充電は必須のようです。耐久性や極地での信頼性についてもまだ登山や厳しい環境での長期旅行といった使い方には安心して使用できるとは言い難いかもしれません。その意味では、ハードな用途にも適したGPSスポーツウォッチの登場はもう少し先になりそうです。

ちなみに、スペックを見る限り3D電子コンパスや気圧計が実装されているのは「ウルトラ」のみのため、ハイキングなどアウトドアにも使えるモデルを選ぶなら「ウルトラ」がおすすめ、平地でのエクササイズ専用ならば「スポーツ」で良さそうです。

製品概要

詳細はスント公式サイトまたはスント カスタマーサービス （TEL: 03-4520-9417）まで。