【故障中の運動ってどうしている?】浮力を利用したプールトレーニングのためにミズノの「アクア ウォーキング II」を実際に導入してみた結果
「なんのために走るの?」と聞かれても、最近では「運動しないと気持ち悪いから」としか答えられない筆者。できれば、毎日走りたい筆者が、故障のために走れなくなり、プールで歩くことに、そしてミズノの「アクア ウォーキング II」を手に入れたのですが、その理由と効果を解説します。
目次
ミズノの「アクア ウォーキング II」とは
プールでも大きな歩幅、大きな動作で歩けるようになるという1足
アクアウォーキングシューズ、ミズノの「アクア ウォーキング II」はプールの中で行う水中ウォーキング用として開発されたシューズだといいます。
水中では当然、浮力が働き、つま先立ちになるといった陸上で歩く時のような動作が難しくなるそうです。そこでアクアウォーキングシューズを履くことで、かかとへの衝撃を保護しながらも、かかとで着地し、つま先で踏み込むといった動作を水中でもスムーズに行うことができるように開発・設計されたのがミズノの「アクア ウォーキング II」。
「アクア ウォーキング II」を履くことで、水中ウォーキング中の歩幅が広がり、より身体を大きく動かすことができるようになるため、効率的な運動にもつながるそうです。
また、水中ウォーキングはジョギングに比べて、身体の各部に与える衝撃が弱く、肥満のために陸上での運動が困難な人や関節に不安を抱えている人にも気軽に取り組める運動だといいます。
おすすめのポイント
- プールの床ですべるをかなり解消してくれる
- しっかりグリップして大きな動作で歩ける
- 素足と違って足の指が痛くならない
- 専門的なスポーツシューズにしてはリーズナブル
気になったポイント
- 時折うまくグリップせずに滑る
- プールサイドでは使えない
主なスペックと評価
項目 | ミズノ アクア ウォーキング II |
---|---|
目的 | アクアウォーキング用 |
重量 | 約150g(Sサイズ片方) |
サイズ | 3S(21.5~22.0cm)/2S(22.5~23.0cm)/S(23.5~24.0cm)/M(24.5~25.0cm)/L(25.5~26.0cm)/2L(26.5~27.0cm) |
シューズ幅 | 2E相当の方向け |
カラー | 09:ブラック |
素材 | 甲材/合成繊維、人工皮革 底材/合成樹脂、ゴム底 |
原産国 | ベトナム |
実勢価格 | 4,500円前後 |
Outdoor Gearzine 評価 | |
プールで滑らない度 | ★★★★☆ |
足指が痛くならない度 | ★★★★★ |
早く歩ける度 | ★★★★☆ |
快適さ | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
ランニング中に故障したのでプールで歩いてみた
水中ウォーキングのメリットは多く、ケガへの負荷も小さい
ジョギングが趣味の筆者は調子に乗りすぎて、負傷しました。ざっくりいうならふくらはぎの肉離れです。完全に治るまでには約2カ月かかるといいます。ちょうどジョギングが習慣化してきていたところだったので、とてもショック。
しかも、運動できない間に、また太ってしまいそうです。とはいえ、無理をすると足は痛いですし、状態をより悪くしてしまう可能性もあります。そこで筆者は普段から通っているフィットネスクラブのプールを利用して水中ウォーキングをはじめることを考えました。
もっとも大きな理由は、水による浮力が関節の負荷を軽減してくれると考えたからです。陸上でジャンプすると着地の瞬間にヒザには体重の2〜3倍の負荷がかかるといいます。しかし、首まで水に浸かった状態の水中では体重が陸上の1/10程度の減少するため、ジャンプの衝撃がほとんどなくなるといいます。
これなら負傷したふくらはぎに負荷をかけず、運動が可能だと思いました。当然、ケガの状況などもあるので、医師などに相談しながら運動を行う必要があるでしょう。
また、水中ウォーキングには、そのほかにも、標準的な体格の人で約1.3tほどの水圧がかかるので心肺機能をアップさせるのに効率的。さらに水中では水の抵抗が起きるので筋力アップにも効果があるとか、水温で体温を奪われるので、これを補うのに体内のエネルギーを消費し高いシェイプアップ効果が得られるといったメリットがあるといいます。
ケガへの負担も小さいですし、数多くのメリットもあるので、筆者は水中ウォーキングをはじめたわけです。
水中ウォーキングを行うと足の指が結構痛い
水中ウォーキングをはじめた当初、筆者は普通に素足で30〜60分ほどプールを歩いていました。ジョギングとはいかないですが、それなりに早足で歩いたほうが効果が高いだろうと、結構気合いを入れて歩いていたのです。
すると、浮力が働き、水の抵抗もあり、思うようには動けません。大きく手を振って、大またで素早く歩きたいのですが、とてもそんな風には歩けないのです。また、プールの底にはタイルが貼ってあるのですが、素足で歩いているので、このデコボコが結構痛い。さらに時折うまく踏ん張れず滑ります。これが不快。
さらに歩き終わったころには、全身の疲労感よりも足指に無駄な力が入るせいか、痛い。そして、思ったよりも大きな身体の動きができないのが欲求不満になるのです。これをなんとかできないと水中ウォーキングは続きそうにありませんし、つまらない。
ほぼ唯一の水中ウォーキング用シューズであった「アクア ウォーキング II」
大きく動けなくてつまらないし、足の指も痛くなるので専用シューズを買おうと考えました。筆者はできることなら、プールの中を陸上とあまり変わらない感覚で歩ける普通っぽいシューズがほしいと考えたのです。
しかし、ネットショップなどを見ていると、出てくるのは厚手の靴下に滑り止めをつけたような形状のものか、海水浴などの際に履くマリンシューズ的なものが多く、プールの中を歩くために開発しました的な商品はほとんどないわけです。そんななか、プールを歩くことに特化したシューズがミズノの「アクア ウォーキング II」でした。
どのくらいプールの中を歩くのに特化しているかというと商品ページの注意書きに「※プールサイドでの使用はできません。」と書いてあるくらい。プールでのウォーキングに特化したシューズなのだから、プールサイドくらいは歩けるように設計すればよいのに……。
なお「アクア ウォーキング II」はしっかりとしたソールが存在し、足の裏やかかとを衝撃などから守ってくれる構造です。サンダルというより完全にメッシュでできたシューズといったデザインに仕上がっています。
このプールの中を歩くという専門性に特化した内容としっかりとしたシューズ感のあるデザインにほれて、筆者は「アクア ウォーキング II」を導入しました。
プールの中をかなり普通に歩くことができる
「アクア ウォーキング II」を実際に導入してみての感想は、プールの中をかなり普通に歩けるようになったこと。当たり前ですが、水による浮力や抵抗を減らすことはできないので、陸上と同じように歩くことはできないのですが、それでもプールの底をそれなりにしっかりとグリップできるので歩きやすく、ソールがきっちりと足の指を守ってくれるので、プールウォーキングの後に痛くなることもほとんどなくなりました。
可能なときは、25mプールをひたすら1時間程度、できるだけ早足で歩いていたのですが、その際に足が滑ったり、足の指にイヤな感じの負荷がかかることも激減したのです。おかげで、かなり単調になるプールウォーキングを継続することができたのです。
プールウォーキングのストレスが大きく軽減したことはいうまでもありません。実勢価格が4,500円前後とかなり専門性の高いスポーツシューズとしては、リーズナブルなところも満足度が高い理由の1つです。
まとめ:故障中のプールウォーキング用に1足あると便利
速く歩こうとするほど、滑りやすく、足も痛くなるで注意したい
プールの中をひたすら歩き続けるプールウォーキングは、かなり単調になりやすく辛いのです。しかもジョギングなどとは異なり、心拍数が上がって、汗が噴き出るといった充実感が得られにくいので、筆者としては継続がしんどい印象です。
しかも「アクア ウォーキング II」を導入するまでは、素足でプールの底で滑る度に痛く、グリップせずに力が伝わらないもどかしさを感じていましたが、これが大きく軽減しました。結果、なんとかプールウォーキングが継続でき、ギリギリのレベルで運動不足が解消できたといえるでしょう。
故障が回復に向かうにつれて、筆者はプールウォーキングから、徐々に泳ぎはじめてしまったので、それほど長い期間プールウォーキングだけを続けたわけではありません。しかし、プールである程度の運動量が確保できるくらい歩こうと思ったら「アクア ウォーキング II」は必須でしょう。
故障中のプールウォーキングや、まずは身体や関節への負荷の小さい運動からはじめようと思っている方は、ぜひミズノの「アクア ウォーキング II」を導入することをおすすめします。専用アイテムを購入するとモチベーションもアップすると思いますよ。
ミズノの「アクア ウォーキング II」の詳細と購入について
製品の詳細についてはミズノの公式サイトをご覧ください。
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齋藤千歳(サイトウ チトセ・Saito Titoce)
元月間カメラ誌編集者。北海道の絶景や野生動物の姿を追い求めているうちに、キャンピングカー・車中泊でのアウトドアライフにどっぷりハマっていました。現在2歳の息子、そして妻と全道を巡っているうちにカメラ・レンズはもちろん、アウトドア・キャンプ、子育て、PCガジェット、料理に、ダイエットまで経験したすべてを撮影し、執筆するフォトグラファーライター。OUTDOOR GEARZINEではキャンプ及びキャンピングカーでの生活クオリティを上げる「QOCL(Quality of camping life)向上委員会」を中心にさまざまな記事を執筆していく予定です。