Review:SALOMON SENSE RIDE 2 ~幅広いランナーにトレイルランの楽しさを教えてくれるオールラウンダーがさらに使いやすく~

春です。各地で大会やイベントも目白押し。各アウトドアメーカーからは、春夏新作モデルが続々とリリースされていたり。どうしてもトレイルから遠ざかってしまっていたランナーも、そろそろ重い腰も軽くなる時期ですよ。

トレラン・ギアでは世界的なトップメーカーであるサロモンのトレイルランニングシューズでは、プロから初心者まで、短距離から長距離まで、ロードからぬかるみまでと、その汎用性と完成度の高さから発売以来人気もうなぎ上りのオールラウンドモデル、Sense Ride今シーズン、”2″となってバージョンアップ

今回は2017年秋に発売された前作からの変更点や、実際にトレイルで履き比べた時のインプレッションなど、Sense Ride 2の走り心地を余すところなくレビューしていきます。トレイルランニングを始めようと思っている人や、シーズンインに合わせたニューシューズを迷っている人はぜひ参考にしてください!

Sense Ride 2 の大まかな特徴

Sense Ride 2はサロモンのトレイルランニングシューズの中核をなすSense(センス)シリーズのなかでも、最も汎用性に富み、心地よいライド感を提供するオールラウンドなトレイルランニング用シューズ。スピード重視のPro、クッション重視のMax、トレイルでも使えるランニングシューズがコンセプトのEscapeといった他のラインナップのなかでも、軽量なボディ、通気性とフィット感に優れたアッパー、独自のVibeシステムにより高いレベルでクッション性・反発性・疲労軽減性をバランスよく維持したミッドソールなど、走る楽しみを感じるために必要な機能をバランスよく備え、ビギナーからダメージを気にするアスリートまで幅広く対応するシューズです。

おすすめポイント

  • 優れたフィット感と高い通気性が確保されたアッパー
  • 疲れにくく、快適な走り心地が持続するミッドソール
  • どんな路面にも繊細に対応してくれるアウトソール

気になったポイント

  • アウトソールの減りの早さ(耐久性)

主なスペックと評価

項目スペック・評価
公式重量270g(27.0cm)
実測重量261g(27.0cm片足実測)
スタックハイト27mm/19mm
ドロップ8mm
ミッドソールVibeテクノロジー(EnergyCell™/Opal)、PROFEEL FILM
アウトソールContagrip® MA
快適性★★★★★
重量★★★★☆
グリップ★★★★★
クッション★★★★☆
安定性★★★★☆
総合評価★★★★☆

詳細レビュー

前作 Sense Rideからの変更点(変わったことと、変わらなかったこと)

まずは前作Sense Rideから、どこがどう変更されたのかを確認してみます。

アッパー

アッパーはデザイン、素材共に変更されています。今回のバージョンアップで最も大きな変更点でしょう。新たに3Dメッシュという素材を使用することにより、より軽量に仕上げ、通気性も向上させています。つま先部分にはより通気性をあげるように目の荒い生地を使い、側面は薄くし軽量化を計っています。

アウトソール

アウトソールは、素材、パターン、スリット(DECOUPLING OUTSOLE)に大きな変更はないようです。素材はサロモンの独自素材Contagrip MA(Premium Wet Traction Contagripから名称変更)が引き続き使用されています。

ミッドソール

ミッドソールには引き続き「Vibe システム」が採用され、これが長時間のランニングでも疲労やけがに繋がるダメージをしっかりと軽減してくれます。その他、反発力を生むEnergyCell、クッション性をあげるOPAL、足裏を路面からの突き上げから保護してくれるPROFEEL FILMといったサロモン独自のシューズテクノロジーを組み合わせ、楽しく、快適に走り続ける絶妙なバランスの良さに仕上げています。

重量

メーカー公表重量は270gと、前モデルSense Rideから10gの軽量化。たった10グラムとはいえ、実測値比較では261gだったので、まぁ実感できる程度には軽くなっているといえます。この軽量化は主にアッパー素材の変更によってもたらされているといいます。

シューレース

シューレースもアップデートされ、最新バージョンのQuicklaceが採用されています。これはほとんどのサロモンシューズに採用されているので、サロモンのシューズを履いたことがある人でしたら、その魅力はよくおわかりでしょう。最新版はより少ない力とステップで操作でき、個人的には緩みにくさも向上、さらにストレスフリーな仕様になっています。

実際走ってみたインプレッションSense Rideとの実走比較

実際に走った時のインプレッションを、前モデルとの比較も織り交ぜお伝えします。履き比べの際は、左右でシューズを交換しながら履いて試してもみました。

やはりサロモンのトレランシューズといえば、このフィット感。SENSIFIT™とENDOFIT™によってもたらされるこのフィット感は、地面の感覚を感じながら走りたいランナーにはもはや失い難いものです。

アッパーの素材が変わったためこの絶妙なフィーリングも変わってしまっていないかと心配でしたが、新作でも引き続き継承されていました。サロモンの最上位シリーズS/LABでも使用され続けていることからも、完成度の高さが伺えます。このおかげで足元のぐらつきなどをいち早く察知でき、体勢を立て直すことができるので、捻挫などの怪我も減らせそうです。

走り始めて感じたことに、特にフラットなトレイルを走っている時などはどんどん前へと進ませてくれるも健在です。程よい反発性の高さと、踵からつま先にかけて緩くカーブした「ロッカージオメトリー」構造が、テンションをぐんぐんと引き上げてくれます。

クッション性に関してはやや前作の方がソフトな感じがしたのですが、それはおそらく前モデルがかなり履き込んでいたからと思われます。実際には差があるということはほぼありません。Vibeシステムのクッション性と反発性の適度なバランスは健在で、ロードが混ざる路面でも苦なく走れます。

グリップについても相変わらずソールが地面をよく噛んでくれるので、スピードが出ている下りでも不安になることはありません。好天時はもちろん、雨で濡れた岩での着地、蹴り出しでも滑ることはありませんでした。ただその分ソールは柔らかめなので、減りは早そうです。

それ以外でも、アッパーが軽量で薄い素材になったことや、縫製することなく圧着でつくられていることから、耐久性にはやや不安があることは否めません。特にサイド部分はかなり薄くなっているので、引っ掛けには要注意です。

また、雨天時に走っている時や川・水溜りに入った後に走ると、着地のたびに水を含んだ布を踏んだ時のような雑音がするのが気になりました。水抜けは前作と同じように悪くはないのですが、どこかに水が残りやすくなっているかもしれません。

個人的には、このカラーリングも気に入っています。なかなか白いシューズは見かけないので、面白いのではないでしょうか。その分汚れは目立ちますが、走りこんでる感が出て逆にかっこいい!

軽量性に加え、Vibeシステムによるクッション性と疲労軽減性、反発性を持ち合わせているので、レースとの相性ももちろん高いといえます。泥詰まりも少なく、岩だらけの路面でも安定して走れ、どんな場面でも使える万能シューズです。個人的には40-60kmくらいまでの中距離レースとの相性が良さそうです。100kmを超えるウルトラトレイルに出場するような人には、レース用ではなく普段の練習用シューズとして使うのが最適でしょう。一足持つと、いつの間にか常に履くメインシューズなっているはずです。

まとめ:こんな人におすすめ

トレイルランニングを始める時はどうしても、クッション性の高いシューズに目がいってしまいますが、そういう人にこそ履いて欲しい一足です。過剰に守られ過ぎているシューズでは、走った時の感覚を足裏で掴むのが難しい。初心者にこそこの感覚を大事にして走り、履き潰すまで履いて感覚を掴めば、トレイルで走る楽しさを実感できるのではないでしょうか。初心者でなくとも、このシューズを履くことで、トレイルの楽しさを再確認できるはず。この感覚を大事にしながら、スピード重視のSense Pro、クッション性を高めたSense Max、よりレーシーなS/LABシリーズと、自分のレベルやトレイルを走る目的に合わせ選択肢を広げていけば、よりトレイルランニングの世界は広がっていくでしょう。

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