Review:Sea to Summit コンフォートライト インサレーティッドマット 年間通して使える快適性抜群エアマット

Sea to Summit (シートゥーサミット社)は、オーストラリア・パースに住むティム・マッカートニー・スネイプとローランド・タイソンにより1990年に創業しました。社名は、創業者の一人であるティムが標高0m地点「Sea」からエベレストの頂上「Summit」まで踏破したプロジェクトからとっています。もともとはスリーピングバッグライナーの製造から始まりましたが、今ではスリーピングバッグやドライバッグ、食器類から石鹸まで幅広くアウトドア・トラベルギアを網羅的に展開しています。

そんな様々なギアを展開する Sea to Summitですが、全てにおいて妥協せずオリジナルのアイディアを盛り込んだモノが多く、今回紹介するコンフォートライト インサレーティッドマットにもそんなこだわりが盛り込まれています。

コンフォートライト インサレーティッドマット の大まかな特徴

表裏面に40Dのリップストップナイロンを使用し、エアスプラングセルというSea to Summit独自の構造を採用した、快適性とパンクや破れに対する耐久性を高めてきます。Exkinプラチナムという金属層と一体化した不織布を表面内側に採用することにより、体からの熱を反射させ、さらにその下層にサーモライトをインサレーションとして使用。さらに胴部分のみサーモライトをもう一層加え2層にし保温力を高め、R値4.2と高い水準を誇ります。マット自体の厚さはは6.4cmあり、Sea to Summitのスリーピングマットの中でも、快適性そして断熱性も高いモデルです。

おすすめポイント

  • 設営・撤収が非常に楽(バルブシステムが秀逸)
  • R値4.2と冬でも十分な断熱性
  • 横になった際の高い安定感と快適性
  • コンパクトな収納サイズ

気になったポイント

  • 軽さを重視する人には向かない重量
  • 高価格

主なスペックと評価

項目スペック・評価
カラーグリーン
サイズS:168×55cm
R:184×55cm
収納サイズS:10.5x23cm
R:11x23cm
マット厚み6.4cm
公式重量
(本体のみ)
S:580g
R:620g
実測重量R:614  +収納袋56g
表面素材40デニールリップストップナイロン
断熱素材Exkinプラチナム
インサレーション素材サーモライト
R値4.2
付属品
  • スタッフサック兼エアポンプ(収納袋) 
  • リペアキット
オプション
  • エアストリームポンプサック
  • ジェットストリームポンプサック
快適性★★★★☆
設営・撤収の容易さ★★★★★
断熱性★★★★☆
重量★★★☆☆
収納性★★★☆☆
汎用性★★★★☆
総合評価★★★★☆

詳細レビュー

バルブシステムが秀逸!

これは他のSea to Summitのマットでも言えることなのですが、やはり設営・撤収の簡易さは、これだけでもSea to Summitを選ぶ価値あり!とさえ思わせてくれます。特にエアスプラング採用モデルの収納用スタッフバッグはエアポンプにもなるので、2回空気を送り込むだけで設営が完了してしまいます。

口で空気を送り込む時も口が逆止弁になっているため、必死に吹き込む必要もありません。脱気もまた一瞬で、大口から一気に空気が排出されるので、撤収も一瞬です。

冬でも使用可能な断熱性

さすがに厳冬期での使用は遠慮したいところですが、R値4.2と比較的高めなので、冬でも低山であれば使用できます。40Dのリップストップナイロンの表面生地内側にはExkinプラチナムという薄い金属層と不織布を一体化したものを貼り合わせ、体からの熱を反射させ放熱のロスを低減させています。インサレーションとしてサーモライトを使用することで、冷たい地面からのヒートロスを防ぎます。さらに放熱の多い胴体部分にはサーモライトと20Dナイロンで層を2層にし、より断熱性を高めています。

圧倒的なクッション

エアスプラングというSea to Summit の独自機構が、かなりの快適性と安定性を提供してくれます。いくらマットが厚くても、局所に体重がかかると安定感が奪われてしまいますが、エアスプラング構造のおかげで圧力が分散され安定性を保てるようになっています。この独特な構造もなさがら、厚み自体も6.4cmもあるので、横になると深みのあるマットに体を包み込まれ、最高の寝心地を提供してくれます。アウトドアは有り余る快適性でしょう。

マット内の空気量は人によって好みが分かれるもの。エアバルブの中央部のボタンを押すと少しずつ空気が排出され、マット内の空気量が簡単に調節できるようになっています。

実際に使ってみたインプレッション

やはり収納用スタッフバッグがエアポンプになるのは、かなりアドバンテージでしょう。特に一日中行動して疲れている時などは、息を吹き込むのすら辛いこともあるので、これはもう必須アイテムレベル。オプションでドライザック兼エアポンプを揃えているメーカーはありますが、標準の収納用スタッフバッグがそのまま使えるのは、それだけでもSEA TO Summitを選ぶ価値はありそうです。

断熱性は高く、春〜秋にかけて問題なく使用できます。夏は暑いくらいになるかもしれません。冬も低山であれば使用に耐えうるレベルです。このマットの下に銀マットや薄めの折りたたみマットを敷けば、 R値5ほどになるので、厳冬期用途までは行かないですが冬季でも問題なく使用できるでしょう。

マットはかなり快適です。一日中行動し続けマットに横になれば、すぐ睡魔が襲ってきます!横臥しても、肘をついても重みで体が地面につくことはありません。エアスプラングのおかげで圧力がうまい具合に分散されるようです。屋外でこれほど快適に横になれれば、御の字です。

収納すると1Lナルゲンボトルと同じくらいのサイズ感です。これだけのクッション性と断熱性を持っているマットにしては収納サイズは比較的小さめです。

重量はレギュラーサイズで620gと、スリーピングマットとしては少々重めに感じますが、この快適性・R値4.2という断熱性・40Dの生地を使用した耐久性などを鑑みると、同等レベルのスリーピングマットと比較しても軽い分類で、総合的なバランスは高めにです!インサレーション2層を胴体のみにしエアスプラングのパターンを変えるなど、メーカーの軽量化に対する努力も伺えます。

まとめ:こんな人におすすめ

このマット1つで3シーズンはもちろんのこと、冬も低山であれば問題なく使えます。全シーズンで使用でき、快適性・耐久性の高いパッドを!という方にはぴったりです。冬季の使用が不安な時は、銀マットや軽めの折りたたみマットなどを持っていけばR値が5近くになるので、暖かく眠れるでしょう。ただその断熱性と快適性とのトレードオフで重量が620gと軽くはないので、春ー秋の間はスリーピングバッグの代わりにキルトを使用するなど、その分軽量化をできれば、これとない最適な道具になるかもしれません!

春夏しか使わない!という人にはコストパフォーマンスは良いとはいえず、もっと軽くて安いパッドはあるのでそちらのほうが良さそうです。しかしバルブの機能性は非常に高いので、毎回息を吹き込むのにうんざりしている方は、このモデルのみならず、Sea to Summit を試す価値は大いにあるでしょう。

山仲間にシェアしよう!

102 Shares

最新ギア情報をゲットしよう!