歩かずに死ねるか!アメリカ国立公園への旅(29)湖で泳ぐ楽園トレイル レイク・タホエリアの絶景ハイキングコース
湖で泳ぐ楽園トレイル
今回は久しぶりにレイク・タホ エリアのハイキングルートのご紹介です。
ローカルにとても人気で有名なレイク・タホ。夏はハイキングやウォーターアクティビティ、冬はスキーなどのウィンターアクティビティが楽しめられるリゾート地でアウトドアのメッカです。
レイクタホ自体とても美しい湖ですが、その周辺には数えきれないほどのハイキングトレイルが広がりハイカー達を魅了し続けています。
今回はそのサウスレイクタホにある「Glen Alpine Loop(グレン・アルパインループ)」のハイキングトレイルのご紹介です。
このトレイルはLake Aloha, Heather Lake, Susie Lakeをはじめとした美しい湖、そして雄大な景色に出会えるハイキングルートです。
サウスレイクタホ Glen Alpine Loop のハイキング情報
トレイルデータ
- 中級者以上向
- トレイルヘッド標高:1814m
- 往復:約21km(13.5 mile)
- 高低差:約697m( 2,290 ft)
- コースタイム:往復7時間から10時間(休憩含む)
ご紹介するルートは健脚な中級者から上級者向けのトレイルですが、長さやレベルはハイキングの距離を調整したりして調整できます。
ハイキングに携行すると便利な持ち物
持ち物に関してはこれまで同様、一般的なアメリカのハイキングと同じような装備を準備していきましょう。
- 飲み物(夏は多めに、3リットル以上を推奨)
- 気温の調整できる防寒着
- 帽子
- サングラス
- 日焼け止め
- ハイキング中に食べるスナックなど
- 常備薬などがある場合は薬やバンドエイドなどのファーストエイド
- その他、通常ハイキング装備で好みのものを (泳ぐ場合は水着やサンダルがあると便利)
トレイルヘッドへのアクセス(車でトレイルヘッドまで)
Fallen Leaf Lake, Glen Alpine Rd, South Lake Tahoe, CA 96150
GPSにこちらを入れれば、トレイルヘッドまで到着します。
情報までに:トレイルヘッドの手前の数キロは砂利道を車で走ることになるので四駆がおすすめです。四駆車じゃなくてももちろん大丈夫ですが道路状況が良くなく、道も狭くなったりするのでゆっくりといきましょう。
ここの登山口からいくつかのハイキングルートが広がるので、特に夏の時期は駐車場は直ぐに一杯になります。6月末の平日の朝9時頃に到着した時は駐車することができました。なお、周りに路駐している車も何台かありました。お手洗いあり。
本来ならば登山口から半時計周りにいくルートをおすすめしますが今回は時計回りのルートを書かせていただきます。(どちらからのルートでも可能)
駐車場の入り口方面へ戻るとすぐに橋が出てきます。その右手にはLily Lakeが。
橋を渡り、少し先へ行くと右側にトレイルのスタート地点が始まります。タマラックトレイルへ行く方面で目印があります。本日はタマラックトレイルから入り、ずはタマラック・レイク(地図2)を目指して進んでいきます。
(この時計回りルートのはじめの数キロはメンテナンスのされていないトレイルで足場が悪かったり、道が狭かったりと整備されてないトレイルになりますのでGPSなどで事前にルートをダウンロードしておくことをおすすめします。)
さらに登っていくと徐々に石が多いトレイルが始まり、急坂が続きます。。このエリアは体力が必要ですが振り返るとレイク・タホとその手前にあるフォーレンリーフ・レイクの美しい景観が。
休憩しつつさらに進んでいきます。時期的にも高山植物が美しい時期でした。
さらに進むとタマラック・レイクの分岐の目印が出てきます。タマラック・レイク方面へ。
まずは数ある湖の中のタマラック・レイク(地図2)に寄ってみます。
タマラック・レイク方面へ進んでいくと突き当たりに透き通る美しい湖が見えてきました。
そして人もほとんどいなく、ほぼ貸し切り状態です。
こんな美しい湖を前に泳がない理由がないということで、ひと泳ぎします。
大自然の中に溶け込むことができる本当に貴重な空間です。暑い夏日にはもってこいのアクティビティー。特にハイキング中の休憩にはぴったり。泳ぐことが好きな人にはぜひ経験して欲しい。なお、泳ぐ時はサンダルやウォーターアクティビティー用のシューズ、荷物にならない程度の小さめのタオルを持参すると役立ちます。
ひと泳ぎ、休憩したらまたトレイルを進みます。入ってきた分岐まで戻り、引き続き進行方向であるレイク・アロハ方面へ。
途中に分岐も出てきますが、本日の中間地点、そして目玉はレイク・アロハ。目印が出てきたら常にへレイ・クアロハ方面へ進みましょう。
至るところに大小様々な湖が出てくるので、どこによるかもその日の体力や時間と相談しながらですが可能な範囲、多くの湖を見たい、泳ぎたいと思い、レイクアロハの手前のLake Lucille(地図3) にも寄ってみることにしました。
トレイル進行方向右手奥に位置するので入り口を見過ごさないように注意して分岐を右へ(Margery Trail を入る)。トレイルをそのまま下っていくと見えてきました。
Lake Lucille (地図3)
ここも誰もいません。 自分達と大自然だけの空間です。大自然に囲まれた静かな空間、そして透き通る美しい水場で休憩します。
ここでももちろん泳ぎました。
静かな時間を楽しんだら元のレイク・アロハへ行くメインのトレイルへ戻ります。戻る途中のMargery Trail 沿いに少し小さめの Lake Margery も見えてきます。
こちらも最高。
誰もいません。
先を急いでなかったら泳ぎたかったのですが、まだ中間地点にも到達していないので先を進みます。
メイントレイルに戻り、少し進んでいけば左手にレイク・アロハがいよいよ見えてきます。
トレイル上の他の湖と比べると断然大きな湖でキラキラとエメラルドグリーンに輝く湖は本当に美しい。
湖畔上にはたくさんの休憩できるエリアがあるので、自分のお気に入りのスポットを見つけて、そこで休憩兼ねてランチタイムです。
湖では沢山の人々が泳いだり、日光浴を楽しんでいましたよ。湖畔ではがテントを張ってキャンプをしている様子も伺えました。
暑い日にはもってこいの場所。山の中に現れるオアシスです。
8月になると雪解け水も減って水が減ってしまうので、その年にもよりますが5月から7月ころが水量も多くベストシーズンだと思います。
美しい山々に囲まれ、自分の足で歩いてこないと辿り着けない場所なので、簡単に見られる景色、場所ではありません。そこがまた良い。人が多くても湖自体が大きいので簡単に静かな場所や休憩できる場所は見つけられます。
このロケーション、雰囲気はなかなか日本には無い場所です。ゆっくりとここで休憩し、体力が回復したところで先に進むことにします。まだ実際には中間地点なのでこの後もしっかりと歩くことになります。
レイク・アロハを左手沿いに歩き、下りに入り進んでいくと今度は右手にまた違う湖、ヘザー・レイク(地図4)が現れます。ここからの眺めも最高です。
山々が湖を囲み太陽の光にキラキラと湖面が反射し、とても美しい。
どこの湖をとっても美しい。の言葉が必ず出てきます。1度のハイキングでこれだけの湖を見て回れるのは本当に贅沢ですね。
更に下ると今度は左手奥にスシー・レイク(地図5)が見えてきます。
トレイルを進み湖に近づくとこんな感じです。ここも大きな湖。
ここでも泳ぎたい気分でしたが時間の関係で先に進むことにしました。
とても静かで鳥と風の音しかしない空間です。湖畔でキャンプしている人もいましたが、こんな場所でキャンプできたら最高ですね。
星空とか綺麗だろうなあ、、と想像しながらスシー・レイク(地図5)を後にします。
このスシー・レイクをが本日のトレイルの中では最後の湖であとはトレイルヘッドまでひたすら進むことになります。
ハイキング中に泳いだり、時間を費やしたくなる美しい場所が沢山あるこのトレイルは時間をしっかり取る必要があるので、6月から8月の夏の時期ですと1日の陽も長いので朝から晩まで時間をハイキングに費やすことができます。
早朝からハイキングを始め、存分に湖などで時間を費やすと最高です。わたしは2カ所の湖で泳ぎ、休憩も何カ所かでして計9時間かかりました。時間に余裕を持っていきましょう。
無事にトレイルヘッドに戻ってきました。
日帰りコースとして短くはないトレイルですが、歩いていかないと観れない壮大な景色と美しい湖が山の中にひっそりと点在している素晴らしいトレイルです。是非いつかハイキングへ一緒にいきませんか。他にも一般のツアーではなかなか難しい、ローカルで無いとなかなか行けない楽園が沢山広がっていますよ。
新型コロナウィルス感染拡大に関するご注意
2022年2月現在、各国では検疫体制強化に伴う入国制限をはじめ、国立公園への入園規制や国内の移動制限など、さまざまな状況があり得ます。そうした条件は予告なく変更になる場合がございますので、旅行の際には必ず各国の大使館・領事館及び外務省海外安全ホームページ(感染症危険情報)、国立公園ホームページをはじめとした現地情報を入手し、乗継地および渡航予定国、訪問予定地周辺の情報を確認してから無理のない計画・行動をしてください。
加藤 さやか
カリフォルニアのハイキング・旅行プランはお任せください。父の影響もあり昔からアウトドアアクティビティーが大好きで、日本にいた頃から登山、国立公園巡りをする中で、アメリカやカナダの大自然に魅了され、その結果念願だったアメリカに辿り着きました。現在は日本人ガイドと行く完全プライベートハイキングツアーなど、お客様と一緒に作る現地オプショナルツアーを提供するANAMI TOURSを営んでいます。現地在住だから知り得る、スペシャルなオプションをご紹介させて頂きます。ご興味ある方は下記HPから。