『Trail Open Air Demo 5』『Off The Grid 2019』レポート(その2) ~2019年の注目アウトドア・ギアまとめ~
前回に引き続き、4月6・7日に都内で行われた『Trail Open Air Demo 5』『Off The Grid 2019』で出会った注目ギアを紹介していくよ。
目次
SALMING Trail T5
日本ではなじみの薄いスウェーデンのスポーツブランド、サルミングはランニングシューズ分野にも長く注力しており、これは昨年のISPOでゴールドを受賞したトレイルランニングシューズ。アウトソールにビブラム メガグリップを採用し、短距離~長距離までオールラウンドに適した汎用性の高いシューズです。洒脱なデザインもなかなか。
Salomon ADVANCED SKIN 5/12
サロモンの最新ランニングバックパックADVANCED SKINは何より軽量でストレッチ性に優れ、信頼のSensiFit™による抜群の装着感がたまらない。レース向けラインナップといえばS/LABシリーズがよく知られていますが、今シーズンに関してはもしかしたらS/LABシリーズより出来がいいのではないかともっぱらの噂です。
ZEROGRAM INYO TIPIテント
テントやギアなど、ウルトラライトで利便性の高いものづくりが毎回楽しみなZEROGRAMから、新しいシェルターがお目見え。設営が簡単で居住性の高い円錐型のワンポールテント+インナーテントのセット構造。軽量で耐久性の高いナイロン生地のアウターに、結露が起きにくいモノフィラメントのインナーという同ブランドの実績のある素材を採用し、2~4人で快適な山旅ができるように設計されていながらインナーなしで750gとまずまずの重量を実現しています。
The North Face Ampezzo
ノースフェイスのトレイルランニングシューズ、今シーズン新作はロングレンジのレースに焦点を当てた「アンペッツォ」。長距離、という明確なコンセプトが示すように、クッション性と安定感、そして軽量性を意識したミッドソールが特徴で、2年前から徐々に信頼性を増すXTRAFOAMを搭載したMAX CUSHIONテクノロジーによって驚くほど衝撃吸収性に優れたシューズになっているとか。ウェットな地形も安心のEXTSアウトソールも楽しみ。
UltrAspire EPIC XT
昨年のTJAR(トランスジャパンアルプスレース)を制した垣内選手が本番でプロトタイプを使用していたことで話題のベスト型ランニングパック。25リットル超という絶妙なサイズ感とこだわり抜いた背面構造で安定感、ブレにくさがスゴイ。前面のショルダーポケット類の配置も、さすが厳しいレースを想定して作られたといえる細やかな配慮が満載。今シーズンライバルが目白押しのベスト型パックカテゴリですが、本命ともいえる完成度の高さがほんと楽しみです。
Teton Bros. Tsurugi Lite JKT with Aqua Breath
斜めに入ったフロントジッパーが特徴的な軽量レインシェル「Tsurugi Lite JKT」がまさかのアップデート。基本的なルックスは変わりませんが、素材がこれまでのPolartec Neoshellから、東レと共同開発の新素材「Aqua Breath®」へと変更されました。この新しいメンブレンの詳細は公表されていませんが、Neoshellと同じかそれ以上の「高通気防水透湿素材」と聞いています。一部の店舗でしか取り扱いがなく、これも今シーズン密かに見逃せない一品でしょう。
TECNICA ORIGIN
昨シーズン衝撃的なデビューで登山靴の歴史を塗り替えた、熱成型トレッキングブーツ「FORGE」からすでに予想はしていましたが、こんなに早く来るとは。世界初、熱成型可能なトレイルランニングシューズがこのORIGIN。シューズの一部を熱成型によってすべての人の足にフィットすることができるだけでなく、ビブラム社と共同開発のトレランに特化したアウトソールなど、相変わらず細部も万全。夏が待ちきれません!
milestone MS-G1
日本製ならではの細やかな工夫とデザイン・バランスの良さでユーザーを増やしつつあるmilestoneの勢いが止まらない。コンパクトながら300ルーメンという十分な光量に、縦横に向きを変更可能なクリップが付いてヘッドランプにもチェスト・ウェストランプにもなる使いやすさの最新モデルは、メインのライトに添えるサイドランプとして使い勝手抜群の予感!
Sunday Afternoons バンテージポイントトラッカーキャップ
アウトドアや旅行など多用途で使いやすいモデルを多数そろえるキャップ・ハットブランド、サンデーアフタヌーンの新作キャップ。なんといっても両サイドに取り付けられたホールを通してサングラスを固定できるのが最大のポイント。その他にも通気性の高さとリフレクターなど、ランナーにとって便利な要素が多数揃っています。
#2:Off The Grid 2019 で見つけた2019シーズン注目ブランド・アイテム
PaaGo WORKS NINJATENT
ついに、日本発バックパックブランドのPaaGo WORKSからテントが!詳細はまだ不明ですが、現地で確認した限り、2人程度収容の自立式2レイヤー。大きく開く入口、トレッキングポールで跳ね上げて前室の居住性を高めるなど、基本はシンプル、随所に使いやすさを追求されていて、バックパックでの思想がテントにも見事に活かされています。
MAXI Titanium Coffee Maker
軽量チタンの色気のある質感とデザイン。写真左のチタンカップがコーヒーメーカーとスタッキングできるところも素晴らしい。必要な機能がシンプルな構造の中にスマートに収まり、これは所有欲をそそる。
Gossamer Gear KUMO ブラックカモver.
軽量・ミニマルさを何よりも重視するUL系の少量生産バックパックの中でも、使い勝手と耐久性、デザインなど、マスプロダクションブランドにも引けを取らないバランスの良さから個人的にも大好きなゴッサマーギア。36リットルという日帰りから軽量テント泊にちょうどいいサイズから狙っていた「KUMO」に、ブラックカモバージョンが登場です。ちょうどこのサイズの軽量パックを片端からあさっていたところだったので、即ポチ必至。
AMOK Draumr
ノルウェーのデザイン集団「Amok Equipment」が開発した新ジャンルのハンモックテント。スマートな設営とベッドにもチェアにもなるラグジュアリーを両立した特許取得済みの革新的な構造は、2016年に初登場するや、その安定感と快適さはメディアやユーザーからも絶賛。世界的な展示会でも当然のようにアワードを受賞しました。1日中ここに横たわりながらのぐだぐだソロキャンプしてみたい。
LOCUS GEAR Apollo Tyvek Grande
これは、特に新しいわけではないですが、あまりにも「映え」っていたのでついパシャリ!その機能性の高さと色気のあるデザインに、世界中のウルトラライトなハイカーが憧れるテントメーカーLOCUS GEAR の大きめ円錐型ワンポールシェルター。なんといってもこのミニマルかつ機能的な外観がたまらない。素材はタイベックという軽さと丈夫さと防水透湿性をもった特殊な生地を採用。機能もさることながら、独特の質感と色味がいいんですよね。中にはインナーメッシュがオプションで設営でき、快適さも確保されています。