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SALOMON OUTERPATH PRO 2.5L ジャケット & パンツ レビュー:高透湿独自素材とベンチレーションで圧倒的な蒸れにくさを実現しながら「高コスパ」なレインウェア

シューズをはじめ軽快なアウトドア・アクティビティにフィットする幅広いアイテムを手掛けるサロモンから今シーズン何とも心惹かれるレインウェアが発売されました。OUTERPATH PRO 2.5Lジャケット & OUTERPATH 2.5L WATERPROOF パンツは、ここ数年の大きな潮流である「蒸れにくさ・快適性」にフォーカスした、アクティブなハイカーにピッタリの防水透湿シェル。

トレイルランやスピードハイクといったハイテンポなアクティビティでの実績が豊富なサロモンの真骨頂ともいえるこのレインウェアを、3月の晴れた日や雨天のハイキングでそれぞれで試してみましたので、今回はその実力と活用シーンなどについてレビューしていきます。

SALOMON OUTERPATH PRO 2.5L ジャケット & OUTERPATH 2.5L WATERPROOF パンツの主な特徴

お気に入りポイント

  • 40,000mmの高透湿性とピットジップによる圧倒的な蒸れにくさ
  • 軽量でしなやかな着心地
  • 立体裁断と微妙な伸縮による動きやすさ
  • スマートで豊富なポケット類
  • 上下両端から開け閉め可能なダブルフロントジップ
  • 豊富な機能性にもかかわらず軽量
  • 手ごろな価格

気になるポイント

  • 2.5層裏地のペタペタとした肌触りは人によっては半袖の上に着た場合気になる
  • 撥水性は(現在の多くのPFCフリー撥水加工と同様)あまり高いとはいえない
  • ウェストがゴムでの伸縮のみで、ベルトも付けられない
  • 薄手生地のため極端な擦れや引っ掛けには要注意

主なスペックと評価

アイテム名SALOMON OUTERPATH PRO 2.5LOUTERPATH 2.5L WATERPROOF
重量(g)358237
生地・素材100% リップストップナイロン100% リップストップナイロン
レイヤー数2.52.5
耐水圧(mm)10,00010,000
透湿性(g/m² 24hrs)40,00040,000
ピットジップ
靴を履いたままの着脱◯(サイド2 ウェイフルジップオープン)
ポケット数3(胸ポケットはオーガナイザー付き)0
ヘルメット対応フード
リフレクター×
収納袋×(フードに丸めて収納可)×
評価
防水性★★★☆☆
ムレにくさ★★★★☆
快適性★★★★☆
機動性★★★★☆
耐久性★★★☆☆
機能性★★★★☆
重量★★★★☆
コストパフォーマンス★★★★★

詳細レビュー

防水透湿性:透湿性に優れた生地とスキのない換気性の高さで蒸れにくさは文句なし

アウトドア向けのレインウェアに求められる防水性は、一般的に「耐水圧10,000mm以上」といわれていますが、このOUTERPATH PROもその基本的なレベルはクリア。また当然ながら縫い目の裏側はすべて薄く柔軟性の高いシームテープでしっかりと塞がれており、完全防水のレインジャケットとして雨の侵入を完全にシャットアウトしてくれます。突出した防水性能ではないとはいえ、実際に雨の日のアウトドアで着てみても安心して使用できるレベルであることが分かりました。

本格アウトドア水準の耐水圧と裏地のシームテープによって外からの浸水を完全に防ぐ

平均的な防水性に対して、このモデルで最も目を奪われるポイントといえるのは、蒸れにくさの指標のひとつである透湿性です。「AdvancedSkin Dry テクノロジー」によるサロモンの独自メンブレンは、40,000 g/m² 24hrsという抜群の水蒸気透過率を誇ります。経験的にはだいたいこの値が20,000 以上あれば透湿性が高いといえると思うのですが、OUTERPATH PRO はそのレベルをはるかに超えており、数字だけ見るとケタ違いの蒸れにくさを備えているといえます。

もちろんこのスペックは一定の条件に管理された実験室での数値であり、実際のフィールドでのパフォーマンスもこの数値通りとは限りません。レインウェアの透湿性評価は数字だけではなく、このことも頭の片隅に置きながら考える必要があります。

それを踏まえて3月下旬のポカポカ陽気の日にハイキングで着てみましたが、結果は予想以上に快適。ハイクアップ時に少し汗ばんできたのを感じましたが、それでも着続けていられる程度の快適さと、まだまだ冷たい風を防いでくれるプロテクションが良い感じで両立し、使い勝手の良さを実感しました。雨の日に至っても蒸れなさは相変わらずで、特にパンツの方はまったくと言っていいほど蒸れも汗も溜まらずに行動中はずっとサラサラ。これは単にこのジャケットの透湿性能が実際に優れているということだけではなく、脇下に便利な「ピットジップ」が付いていることも理由としては大きい。

この脇下に配置されたベンチレーションジッパーは、開放することで脇下に空気の排出するための換気口を作り、衣服内の湿気を排出しやすくし発汗による熱の蓄積を軽減してくれるパーツで、個人的には透湿性のスペック以上に行動時の蒸れにくさを左右する機能だと思っています。

さらにこのジャケットはフロントジッパーが上からも下からも開けることができる「ダブルジップ」仕様となっていたり、左右ポケットの裏地がメッシュになっていて開ければここもベンチレーションになるなど、ウェアのあらゆる部分から(雨の侵入を防ぎつつ)大量の空気を取り入れることができます。このためジャケットを着た状態でもほとんど着ていないほどの通気性を実現することができ、これらを状況に応じて調整することで、蒸れやすさに関しては着たままでもまったく気になることがありませんでした。

撥水性低下には配慮が必要(こまめなメンテナンスを)

レインウェアとしては十分な生地厚の40デニール リップストップナイロンによる表地には環境に優しいPFCフリーのDWR コーティングが施されており、この撥水剤によって表面に落ちてきた水滴は染み込まずに生地を滑り落ちていきます。

ただ雨天時にしばらく着ていると生地のしわ部分やショルダーストラップで擦れた部分は水滴が表地に染み込みやすくなり、そのスピードはやや早いように感じました。

ただこれはこのジャケットに限ったことではなく、現在のほとんどのPFCフリーのDWR コーティングに言えることだということは一言付け加えておく必要があります。ここ数年世界中のアウトドアメーカーが対応を迫られているPFCフリーの撥水加工はまだまだ技術的に耐久性が高いとはいえず、継続的な雨水や摩擦によって撥水成分がどうしても従来よりも早く落ちやすい傾向があり、このジャケットも例外ではないということ。

もちろんこれは防水性に影響があるわけではないのですが、透湿性にとっては無視できない要素のため、このジャケットに関してもよりこまめなメンテナンス(洗浄と撥水性回復処理)が欠かせないことは言うまでもありません。

しばらく着ていると撥水性が低下し、水滴が染み込みやすくなるのは避けられない。

着心地と動きやすさ:柔らかくしなやかな質感と丁寧な立体裁断で安定の動きやすさ

マットな風合いと落ち着いたカラーリングが魅力のOUTERPATH PRO ジャケットは幅広いアウトドア・アクティビティにフィットする汎用性の高いシルエットにデザインされており、ことさらタイトに作られているわけでもなく、スタンダードなフィットで、中に中間着を着たとしても窮屈にはなりません。

一方パンツについてもオーバーパンツとしてトレッキングパンツの上から着用することを前提としたゆとりのあるストレートフィットでありながら、安定のすっきりとキレイなシルエットです。

生地は非常に柔らかくしなやかな質感で、羽織ったときの着用感は非常に心地よし。動きを妨げない立体裁断と(繊維にストレッチ性は無いとはいえ)生地として微妙な伸縮性を備えたメカニカルストレッチによって、行動中も着心地の良さ・快適さをキープしてくれます。いわゆるシャカシャカとした光沢があって硬い生地のレインジャケットとは大きく異なり、晴れた日中にウィンドシェルやソフトシェル感覚で羽織ってもいいかも。ただ生地は厚くはなく滑りもので耐久性の面でやや不安があり、その辺は気をつけて扱いたいところです。

立体裁断と微妙なストレッチによって脚や膝、肘の曲げ伸ばしでも窮屈感は感じない

機能性:ウェアとしての軽さを保ちながら豊富に搭載された多くの便利な機能

アウトドア向けのレインウェアを評価するとき、防水透湿性や着心地に関係なく必ずチェックする機能がいくつかあります。例えば先ほど言及したピットジップの有無をはじめ、フードの調節可能性、ポケットの数と質、裾や袖口にベルクロや伸縮加工の有無などが含まれ、これらはすべて悪天候から身を守り、快適さをキープし、行動中のストレスを軽減し、スピーディな行動をサポートするためにあればあるだけ有効な機能であることは確か。そうした視点からみてOUTERPATH PRO ジャケット&パンツはそれらの機能の大部分をカバーし、汎用性と総合力に優れた軽量レインウェアであることが分かります。

まずポケットなどの収納類に関しては、左右のハンドポケットに加え、ユニークなオーガナイザーを備えたフラップ付きのチェストジップポケットを備えており、バックパックを背負っても、背負わなくても十分な利便性が確保されています。

上部が長めで雨の侵入を防ぎやすくした袖口は、手袋をしていても操作しやすいベルクロ仕様でフィット感と操作性を両立。

ヘルメット対応の大きなフードは後頭部のドローコードによって頭部の大きさに関わらず調節微妙なが可能。コードストッパーも押しやすい。

パンツは両サイドが腰・裾両側から全開することができるため、ゴツいトレッキングブーツを履いたまま着脱が可能です。

パンツに関して1点だけ注意したいのは、ウエストの仕様。背面にゴムが配置されているのである程度のサイズ感は対応できますが、ベルトがなく、通すためのループもないためフィッティングには注意が必要です。どうしても丈とウエストサイズの組み合わせが合わない場合はサスペンダー等で対応するとよいでしょう。

まとめ:これだけのハイスペックと実用性を備えていながらお手頃な価格設定は驚き

見かけのスペックの高さだけでなく実用レベルでの快適性をしっかり備えながら、なおかつ幅広いアクティビティに対応するデザインと使いやすさが魅力のOUTERPATH PRO 2.5L ジャケット OUTERPATH 2.5L WATERPROOF パンツは、その汎用性の高さもさることながら、この時代にはありがたい抑えめの価格設定でも非常に魅力的です。

特定のアクティビティに特化したモデルには、そのモデルにしかない突出したメリットがあるのは確かですが、用途や目的を選ばず使え、春から冬まで年間通して対応し、またビギナーからベテランまでも幅広く満足いく十分な機能を備えたOUTERPATH PRO は、1年を通じて多様なアウトドアに慣れ親しむ今どきの山好きの皆さんが「初めての一着」に、あるいは「悩んだときの一着」として持っておくのにピッタリなのではないでしょうか。

ビギナーやライトなアウトドアには、よりシンプルな機能に厳選して価格を抑えたOUTERPATH 2.5L WATERPROOF も

今回レビューしたOUTERPATH PRO 2.5L ジャケット は通気機能と機能性をかなり追求したハイエンドモデルですが、よりシンプルな機能に厳選し、さらに価格を抑えたバージョン「OUTERPATH 2.5L WATERPROOF」も同時に発売されています。ライトなアウトドア愛好家やエントリーユーザーにはこちらもおすすめです。

「OUTERPATH レインウェアシリーズ」の詳細と購入について

最新モデルの入荷情報や製品の詳細については公式通販サイトをご確認ください。