連載比較レビュー 3:夜間で差をつけろ。ナイトランでの最適ライティング考察【ウェストライト編】

ライト比較レビュー第三弾はウェストライト。腰にライトをつけるメリットは?どうやってつけるの?そんな疑問にこたえながら、ウェストライトで代表的な2アイテムを比較レビューしていきます。

ウェストライトに求めること

ヘッドランプで遠くを照らし、ハンドランプでスポットを照らす。ナイトランではこの2灯体制という人も多いと思いますが、これにウェストライトを追加すれば死角だった足元が明るくなるので走る時の安心感は段違い。ハンドライトよりもさらに低い位置に光源が置かれるので路面の凹凸が把握しやすくなるという利点もあり、夜の山ではこのウェストライトの有無で見える景色はだいぶ変わるんです。中にはハンドライトは持たずにウェストライトで代用する人もいて、両手がフリーになるというのは山を走る上で大きなメリット。

ライトの候補はウェストライトとして専用設計されたものから、ヘッドランプを腰に装着する方法などさまざま。その際、ヘッドランプをウェストライトがわりに使う場合はベルトサイズに要注意。本来は頭に装着するものを腰に装着するので、調整幅が足りなくなる可能性もあります。その場合はライトユニットを取り外して別のベルトに装着する必要があるので、今回ご紹介するトレイルランナー3や、以前ヘッドランプ編で比較したLEDLENSER MH10のようにライトユニット一式を取り外し可能かどうか事前にご確認を。

注目ウェストライトの試走インプレッション

UltrAspire Lumen 600R

大きさ/重量★★☆ 照射力★★★ 機能性★★☆

Lumen 600Rはウェストライト専用に作られているだけあって機能性や装着のしやすさは文句無し。抜群の明るさとムラのない拡散光で、足元から15m先までしっかり照らします。角度調節は上下に90°ずつ計180°の範囲で可変可能なので、急な下り斜面で真下を照らしたい場面でも問題ありません。ウェストライトではこの調整幅が重要で、ヘッドランプをウェストライトとして使ってみたら真下を照らせなかったなんてこともありますので。

配光イメージ

多数のザックを取扱うUltrAspireだけあって装着感はバッチリ。ライトユニットが若干重いですが、幅広のベルト(66~106cmまで対応)でしっかり固定すれば走行中に揺れることはありません。明るさは3段階+SOSの4モード。これらをボタン一つで変更できるので、下りと上りで明るさを変えながらといった使い方もお手のもの。ボタンは小さいですが、押した感触がしっかりあるのでグローブ装着時の操作性も良好です。

別売りの専用充電池(18650リチウムイオン電池)により、常用するであろうMediumモード(231lm)で13時間使用可能。一晩なら電池交換が不要なのはありがたい。

ここが◎

  • 明るくムラのない拡散光

ここが惜しい

  • 大きさ、重さがやや気になる
  • 価格

SILVA TRAIL RUNNER 3

大きさ/重量★★★ 照射力★★☆ 機能性★★☆

SILVAといえばコンパスで有名ですが、ライトではこのトレイルランナーがロングセラーモデル。異なる色温度のLEDを2灯搭載し、両方光ることで絶妙な白色光を照射。インテリジェントライトの採用により非常に広くてフラットな配光が特徴で、その小さなボティと重量92g (電池含まず)という軽さはどこに装着してもストレスを感じさせません。広範囲を照らす配光にくわえ、上から下まで角度調節の幅が広い点などからウェストライトとしてもよく使われています。

配光イメージ

明るさは Hi(250lm)、Low(50lm)、点滅の3パターン。 前作トレイルランナー2と比較するとHiが160lm→250lmにアップしました。ただ、トレイルランナーはレンズの関係からか明るさを感じづらく、数値ほど明るくなったとは感じられませんでした。バッテリーは単4電池×3本でスペック上はHiで30時間使用可能なんですが、最初をピークに暗くなっていくので実用はその半分ぐらいで考えています。残念なのがバッテリーケースが開けづらくて電池交換をしづらいこと。これは前作と変わらず改善して欲しかった点。

密かに気に入っているのがトレイルランナー3で使われているベルト。裏地にシリコン製の滑り止めがついているおかげでウェアの上から装着してもずれたり揺れたりといったことが起こりづらいんです。ライトユニット一式は簡単に取り外すことができるので、腰だけでなくザックのチェストベルトに装着するといった使い方も可能です。

ここが◎

  • 軽くて小さい

ここが惜しい

  • もう少し明るさが欲しい
  • バッテリー交換をしづらい

結論

とにかく足元を明るくしたいならLumen 600Rが最適ですが、その重量と大きさから腰回りに何か装着している感が生まれてしまうのは避けられません。もし腰回りのポケットにジェルなど補給食を入れる人は、Lumen 600Rを装備するとベルトが大きいのでそのへんも犠牲になってきます。一方のトレイライルランナー3はとにかく軽くてノーストレス。単体として使うと明るさが足りないと感じますが、あくまでも足元を照らすための補助として割り切れば許容できる範囲内。明るさをとるか、軽さをとるかで選択は変わってきますが、ハセツネなどでライトを装着した状態でスタートするランナーはこの辺を重視するのがいいと思います。

(参考)評価結果まとめ・スペック比較表

アイテム名 UltrAspire Lumen 600R SILVA TRAIL RUNNER 3
イメージ ウルトラスパイア ルーメン 600R 19681054517000 SILVA(シルバ) LEDヘッドランプ/ヘッドライト トレイルランナー3 【国内正規代理店品】37640
参考価格(税込) 20,304円 12,420円
大きさ/重量 ★★★★☆ ★★★★★
照射力 ★★★★★ ★★★★☆
機能性 ★★★★☆ ★★★★☆
スペック
アイテム UltrAspire Lumen 600R SILVA TRAIL RUNNER 3
重量(電池込みg) 約150 約121
カタログ最大光量 600lm 250lm
カタログ最大照射距離   65m
カタログ最大照射時間(HIGH) 13h(midモード) 約30h
カタログ最大照射時間(LOW)   約90h
防水レベル IPX6 IPX5
調光 3段階+SOS 強・弱・点滅
充電 専用USB電池(別売り) 単4形アルカリ電池×3本

津島浩平

旅と自然をこよなく愛するランナー。あちこちの山を登るうちにエヴェレストを見ようとチベットまで足を伸ばした学生時代。社会人になり運動不足解消を目的に始めたランニングにハマり、フルマラソンでは飽き足らずにウルトラマラソン(100㎞)、ウルトラトレイル(100mile)を走るまでに。市民ランナーのグランドスラム(マラソンサブ3、ウルトラマラソンサブ10、富士登山競走山頂完走)を果たし、さらなる高み目指して国内外のレースに挑戦中!走ったレースやギアレビューを発信しています。
Blog:Because it is there

レビュアー募集中

Outdoor Gearzineではアウトドアが大好きで、アウトドア道具についてレビューを書いてみたいというメンバーを常時募集しています。詳しくはこちらのREVIEWERSページから!

山仲間にシェアしよう!

64 Shares

最新ギア情報をゲットしよう!