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生まれ変わったGORE-TEXと、これからのアウトドアウェアのあり方について知るよい機会。トークイベント『patagonia × GORE-TEX テクニカル・シェルの未来について』

ついにPFCフリーへと生まれ変わった「新しいGORE-TEX」採用製品が今シーズンも続々拡大中

アウトドア好きの私たちにとって、今やその言葉を耳にしない日はないというくらいによく聞く「PFAS」や「PFC」といった言葉。これまでさまざまなアウトドアギアの撥水加工やレインウェアなどに使われる防水透湿メンブレンを構成する化学物質のひとつとして、高い機能性を必要とするアウトドアの世界ではなくてはならない存在でした。

ただこうした優れた特徴がある一方で、英語で「永遠の化学物質」とも呼ばれるこれら有機フッ素化合物は、自然界や体内で分解されにくく、一度生成されると蓄積されやすいという有害性が近年あらためて問題視されるようになり、ここ数年は多くのアウトドア・スポーツ・アパレルブランドでこうした有害物質を使わないで済む、PFC代替技術と製品の開発が急ピッチで進められています。

とはいえ、PFCによる撥水性能自体は非常に優れたものであったため、そう簡単に同レベルの機能性を備えた代替技術にすぐ移行できているわけではありません。アウトドア好きにとっては優れた機能はもちろん歓迎するが、だからといって人体や環境への悪影響が分かっているものを使い続けてよいわけがない。そんなジレンマを抱えた長い”我慢”の時間を経て、アウトドア向け防水透湿素材のトップブランドのひとつであるGORE-TEXがついに昨シーズン、有機フッ素化合物を含まない「延伸ポリエチレン(ePE)メンブレン」を開発。いわゆる「PFCフリーのGORE-TEX」を採用した防水透湿ジャケットの販売が一部のメーカーで始まりました。

今シーズンはさらに採用製品が拡大され、よりハイパフォーマンスが求められるアクティビティに向けたハイエンドモデルにも採用されるように(日本ゴア社は2025 年末までに一般消費者向け製品群の大部分を移行できるよう進行しているという)。Outdoor Gearzineでも待ちに待ったこの新GORE-TEX採用のハードシェルを、今シーズンのBCスキーや雪山登山といった厳しいフィールドで満を持してレビューしていこうと思いますのでお楽しみに。

Photo by Hiroya Nakata

新生GORE-TEXテクノロジーの核心と、これからのアウトドアウェアとの向き合い方について知るよい機会

前置きが長くなりましたが、この新しいGORE-TEXプロダクトについてより深く知り、さらにこうした新しいアウトドアウェアを通じてこれからのアウトドアウェアとの向き合い方について知るまたとない機会が、11月17日(金)にパタゴニア 東京・神田で行われるスペシャル・トークイベント『patagonia×GORE-TEX
テクニカル・シェルの未来について』です。

パタゴニアとゴアテックスが協働で開発した2023年秋冬シーズンの新製品を通して、これから先のアウトドアウェアが向かっていく未来と、これからも自然の中でアウトドアスポーツを最高に楽しむためウェアとの向き合い方について、Patagoniaのスノーボード・アンバサダーであり国際山岳ガイドの加藤 直之氏と、日本ゴア合同会社 GORE-TEX Fabricsセールス担当の大貫 英昭氏を迎えて話を伺います。アウトドアウェアの最重要カテゴリである防水透湿ウェア。この間違いなく歴史的なメルクマールとなるであろう素材の全貌を知るためにも、もちろんOutdoor Gearzineとして取材しないわけにはいきません。

イベント詳細ページは下記のボタンから。興味のある方はぜひチェックしてみてはいかがでしょう。

イベントの詳細をチェック(Patagonia 公式サイト内イベントページへ)

Photo by Hiroya Nakata