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【忖度なしの自腹レビュー】DURSTON X-Mid Pro 1 世界中で称賛の嵐が声が止まない次世代軽量テント(シェルター)が革新的な5つ以上の理由

軽さも、強さも、快適さも隙無し。山岳向け軽量テント(シェルター)の進化はまだまだ止まらない

欧米を中心に現在のULハイカーたちの間で最も人気を集めているといっても言い過ぎではない、次世代軽量テント(シェルター)「DURSTON GEAR X-Mid Pro 1」をついに試すことができました。このテントは北米の濃ゆいウルトラライト・ギア好きたちが集まるコミュニティサイト(Backpacking Light)のカリスマ的人物(Dan Durston)が立ち上げたブランド「DURSTON GEAR(ダーストン)」の名前を世に知らしめたシンボル的アイテムであり、彼にとっても渾身の一作といえる製品です。アメリカ本国でも発売とともに即完してからまったく手に入らない状態が続いていましたが、冬のある日に偶然見つけた販売再開のメールによって運よくGET。

そこで今回はそんな注目のテントをさっそくじっくりとレビューしていきます。

DURSTON GEAR X-Mid Pro 1の大まかな特徴

DURSTON GEAR X-Mid Pro 1は、超軽量で高耐久なDCF(ダイニーマ コンポジット ファブリック)素材を採用したシングルウォールの1人用山岳向けテント。最先端の素材と革新的な構造、細部にわたる工夫などを積み重ねることで、最低限4本のペグのみでセットアップできるという簡単な設営や、効率的なジオメトリー(幾何学的フォルム)による広々としたリビングスペースや2面の出入口による快適な寝心地と居住性、さらには嵐や風雪など荒天に耐えられる優れた対候性など、「簡単・快適・堅牢」をバランスよく高いレベルで実現しています。トレッキングポール式シェルターは決して万人向けのスタイルではないものの、ファストパッキングやスルーハイキング、ULハイキングなどの軽量で強く、快適なシェルターを求めているハイカーにとって間違いなく魅力的なモデルです。

ここがお気に入り

  • 1人用トレッキングポール式シェルターとしては広々とした室内空間
  • 驚くほど簡単な設営
  • 軽くて高耐久なDCF素材のフライと、強くてコンパクトな Sil/PEU ナイロンのフロアという絶妙な組み合わせ
  • 適度な通気性とダブルウォールの側壁などによる結露への強さ
  • 雨・風・雪を見据えた優れた対候性
  • 便利なポケットと出入りしやすく留めやすい出入口など細部にわたる使い勝手への配慮

ここが気になる

  • 多少コンパクトにはなっているが、オール布帛製のテントに比べるとまだ収納サイズがかさばる
  • テント内の頂点にフックをつけられる何かが欲しい
  • フロアのバスタブ部分の高さがやや低く感じる(きれいにたるまずに張れれば気になるほどではないが…)
  • いうまでもなく非自立式テントなので、カチカチの地面で岩などの支点がとれない場所での設営は困難

主なスペックと評価

項目スペック・評価
就寝人数1名
重量
  • 本体:465 g
  • スタッフサック:10 g

※実測485g

キャノピー・フライ素材0.55 oz Dyneema® Composite Fabric (CT1E.08) in Spruce Green
インナー(フロア)素材15D Sil/PEU nylon in grey (floor)
ジッパー素材
  • YKK #3 AquaGuard water-resistant zippers (fly)
  • YKK #3 zippers (inner tent)
ポール約115~120cmトレッキングポールを使用
寸法・面積
  • フライ:160 x 250 cm
  • フライエリア:4.0 m2
  • 頂点高:114 cm
  • フロア幅:81 cm
  • フロア長:230 cm
ドアの数2
収納サイズ30 x 10 cm
フロア面積1.9 m2
前室面積2 m2 (1 m2 x 2)
付属品
  • 収納袋
  • ダイニーマ®コアのガイライン
  • (購入オプション)アルミペグ × 8
居住快適性★★★★★
設営・撤収の容易さ★★★★★
耐候性★★★★☆
耐久性★★★★★
重量★★★★☆
携帯性★★★☆☆
汎用性★★★★★

詳細レビュー ~X-Mid Pro 1 が革新的な5つ以上の理由~

1:シンプルかつスマートな独自の幾何学的デザイン

X-Mid Pro 1(正確にはそのベースモデルであるX-Mid)の独自性を端的に表現しているのはなんといってもそのスマートなデザイン(構造)にあります。設計したのは、Durston Gearの創設者であり、X-Mid のデザイナーでもある Dan Durston。ブリティッシュ コロンビア州ゴールデン出身、本業は生物学者、熱心なハイカーであり、Pacific Crest Trail(総延長距離4,265㎞)とGreat Divide Trail(総延長距離1,200㎞)を完走、モンタナ州のアドベンチャー レース「The Bob Marshall Wilderness Open」では5回の「最速完走者」でもあり、しかも生粋の道具オタクとしてネット上でも認められる存在です。

彼は長らく、トレッキングポールで支えるテントの多くが、以下のような「快適さ・建てやすさ(重量)・対候性とのトレードオフ」関係を乗り越えられずにいると考えていました。

  • ワンポールのシンプルな長方形ベースの構造は最も軽量化できる代わりに居住空間の快適は他の形状に劣る(ポールが室内の中心に、しかも最も高いエリアを占有してしまうから)。
  • ワンポールの多角形構造は居住性こそ高くなるが、側面の数が増えることでペグがたくさん必要になり、重量や建てやすさでは長方形ベースより複雑になる。
  • 長方形ベースでポール2本を使って居住性を高めようとしても(例えばいわゆる古典的なパップテントのように)垂直に立った壁によって耐風性が下がったり、あるいは(Zpacks Duplex Tentのように)依然として入り口の中央にポールがあって出入りし難かったり、設営には多くのガイラインとペグが必要となったりしている。

つまり彼の理想のトレッキングポール・シェルターのイメージは端的にいって「何本もペグを持っていかなくてよいシンプルな長方形構造で建てやすく、軽くて、強くて、広々と快適なテント」です。ダーストンは、この夢のようなX-Midのデザインコンセプトを、グレート・ディバイド・トレイルでカナディアンロッキーをハイキングしている際にふと思い浮かんだと言います。

グレーの平行四辺形部分がフロアスペース。中央の長方形はマットを表しています。

2本のポールを両端に配置することはできず(そうするとサイドウォールが垂直になり、ガイラインが必要になってしまうから)、テント中央付近にも配置できない(テントの最も高い位置をポールが占め、室内にポールを置かなければならなくなる)ので、中央と側壁とのほぼ中間あたりに配置しなければならないという認識から出発します。つまり、ポールをテントの床面対角線上に配置するのです。この特許取得済みのレイアウトでは、ポールがドアやリビングスペースの邪魔にならず、設営を複雑にすることもなく、豊かなリビングスペースを提供します。広々としたシェルターでありながら、わずか4本のペグとガイラインなしで簡単に設営ができます。またこのレイアウトでは、前室スペースがドアを塞ぐのではなく、ドアの横にあるため、より使い勝手の良い前庭が左右に生まれます。 ※durstongear.comより引用

このデザインの新しさは「シングルポールのピラミッド型テント」の建てやすさや対候性と「デュアルポールテント」の居住性の高さという、双方の良いところを融合した点にあります。垂直の壁がない、広々とした室内で2つの大きな出入口と前室があり、4本のペグだけで簡単に建てることができるシンプルで軽量コンパクトな長方形のテントX-Midは、これまでの軽量シェルターが避けられなかった譲歩を最小限に抑えることに成功したというわけです。

2:素材・収納サイズ・重量 ~「最軽量」よりも「軽量・コンパクト・高耐久」のバランス良さを選んだ巧みな生地使い~

「ダイニーマはかさばる」というデメリットをある程度克服

テントのフライ部分に採用されているDCF(ダイニーマ コンポジット ファブリック)素材は、超軽量にもかかわらず優れた耐久性を備え、ほぼ100%の防水性、さらに水にぬれてもたるまない、UV耐性もあるといった、テントにとって理想的な特徴を数多く備え、さまざまなメーカーでハイエンドな超軽量テントの素材として広く使用されています。その実績を例に出すまでもなく、現時点ではこれよりも軽量かつ高耐久な生地は想像できないといってよいくらい、おなじみの素材として定着しました。ただ、X-mid Pro 1は単にこの高級素材を使っているというだけでないのがミソ。実はこのテント、ダイニーマとナイロンの2種類の素材を適材適所に使い分けたハイブリッド構造を採用しています。

2種類の素材を使い分けた最大の理由の一つは、DCF素材の最も一般的なデメリットのひとつ、圧縮し難さ(かさばりやすさ)を克服することです。普通のテントに比べて相当軽いにもかかわらず畳んでみると意外に小さくまとまらないのは、ダイニーマテントの大きな欠点でした。そこでX-Mid pro 1は、フロア部分の素材をダイニーマではなく15デニールの(シリコン&高耐久PEU加工を施した)ナイロンにすることで、(ダイニーマにもかかわらず)かさ張りを極力抑え、なおかつ穴開きにもキチンと耐性のある軽量テントを実現しました。下の写真はX-mid Pro 1を同じ1人用でフロア含めてすべてがダイニーマ生地で作られたZpacks Plex Solo Tentとの比較。もちろんどちらもナイロンやポリエステル100%のシェルターに比べれば大きいものの、居住スペースでZpacksより広いにも関わらずX-Mid pro 1はかなりコンパクトなサイズに収まっています。

15デニールのナイロンでは強度的に問題ないのか。それについては、

キャンプ場の選択で合理的な予防措置が取られれば、ほとんどの状況でフットプリントは必要ないという考えで、床には15デニールのナイロン生地が選ばれました。この15デニールのナイロン床は、重量は同じですがかさばりがはるかに少なく、長期的には耐摩耗性と防水性に優れているため(DCFはナイロンに比べると長期的には摩耗しやすいといった性質があります)、より良い選択だと思います。

とダン氏は言います。実際ここ最近のメジャーなメーカー(MSRやNEMOなど)の軽量テントでは、フロアに15Dのナイロン生地を採用するのも一般的になってきていることからも、このテントだけが軽量化のために極端に薄くて貧弱な素材を採用しているということでないのは分かると思います。

※とはいえもちろん、パンクの可能性が高い条件(岩や砂利の多い地形など)で使用するハイカーは別途フットプリントを持参することをおすすめします。

しかも賢いことに、このナイロンはフロア部分だけに使用されることで、ナイロンの弱点である「水を吸ってたるみやすい、紫外線に弱い」といった点はほぼ気にならなくなります。おまけに相対的に安価なナイロンを含めることで高価なDCFを節約できコストを抑えられると、いいことずくめです。

世界で唯一の工場で作られた、縫い目を作らないテープ処理による生地の接着

そしてシェルターにおけるもっともデリケートなポイントである「縫い目」を作らず、縫製なしで完全にテープ処理されています(下写真)。これは世界に一つしかないという、中国にあるDCFを高品質に縫製できるテント生産工場で開発された最新の接着プロセスによって可能となっているとか(ここでは他にもLocus Gear、Samaya、TarpTent、Big Agnes、その他いくつかのプレミアムなテントメーカーが利用しているとか)。

最軽量ではなくても納得の軽さ

X-Mid pro 1は本体だけを見れば市場における最軽量のテントではありません。ただそれは前述のように収納性や居住性など他の部分も配慮した結果であり、さらにいうと本体の重量が多少重くなったとしても、代わりにペグの本数を減らせたりという点でその差は無視できるほどに相殺されるため、全体としてみればこれは納得の超軽量テントと考えられます。

トレッキングポールシェルター(フロア付き)で最軽量クラスのPlex Solo Tent(右)との重量比較。ペグは含まず。

3:設営しやすさ ~直感的で分かりやすくスピーディなセッティング~

トレッキングポールシェルターの多くは、設営に最低でも6~8本程度のペグが必要ですが、X-Mid Proの設営に必要なペグは、基本的に4本です。セッティング手順は基本的にいたって簡単。まず四隅をそれぞれペグで仮固定し、次に2つの頂点にトレッキングポールをベンチレーション(換気孔)から差し込みつつ立ち上げる。建てるだけなら本当にこれだけ(下写真)。慣れれば仮固定したペグの張り具合も再調整もする必要なく、わずか数分でこのテントを張ることができます。

もちろん慣れないうちはペグの位置を動かしたり、ガイラインの張力を調整したりする必要は多少ありますが、それでも長方形のシンプルな形状なので多角形のテントによくあるような微妙な調整をしなければいけないといった困難を感じることはありません。これならクタクタの身体で荒天時や日暮れ間近でもイライラすることなく、またテント内部を濡らすことなく容易に建てられる。このことがいかにありがたいかを熟知しているからこそのこのこだわりよ。

参考:公式動画からピッチングの様子を(下動画)。

      4:対候性 ~雨、風、そしてある程度の雪まで含めた全方位への強さ~

      ここまで軽量かつシンプルなテントにもかかわらず、荒天時の安全性、快適さについてもかなり細かい部分まで配慮が行き届います。

      例えばテント各側面の壁の角度。ダンは「壁の斜面が緩ければ緩いほど風を逃がすが、揺るすぎる(あるいは平らな部分がある)と雨や雪が落ちにくい」というトレードオフに着目し、どちらも極端にならない最適な角度を決めました。そしてテントのどの面も同じ角度にそろえるというのが彼のさらなるこだわり。それは一方が急角度、もう一方が平らと混ざっていると、強風・降雪のどちらの天気でも苦労するからです。

      「壁の傾斜角度は風にも耐えられかつ雪も落ちやすい、さらにどの面も同じ角度でそろえる」というのがX-Mid Proのコンセプト

      実際に自分が初めてこのテントを見たときには「やや壁の傾斜は急だな」と感じたものですが、上記のようにある程度の降雪を含めた3.5シーズンを考えてのデザインだとしたら納得です。もちろんその意味ではより壁の傾斜の緩い他のテントに比べれば、構造的には風への耐性は当然劣ると考えられます。ただその場合、このテントには四隅のペグ以外にも周辺に追加ステークポイントを8つ備えることで、過酷な条件でも安全性を保つように配慮がなされています。特に斜面だけでなくポールの頂点にもステークポイントが設けられているので、かなりの強風でも個人的には安心です。この辺は実際に限界まで試したわけではないのですが、ちょうど10m程度の強風条件でテストすることができたので、その様子を映像に収めてみました(下動画)。

      その他、雨が降ってもたるまないダイニーマ生地をはじめ、自分で追加する必要のないフルテープシーム処理、フライがポールの長さなどを調節すれば地面に届くまですっぽりと覆うことができるので風や雨の飛沫、冷気などの侵入を防ぐことができたり(当然あえて開けて風通しを良くすることも可能)、雨の飛沫をブロックするバスタブもきちんとあったり(個人的にはもう少し高くあって欲しかったが)、小雨でも開けたままにできるほど余裕のある広さを持った前室など、悪天時でもトレッキングポールシェルターとしてはこれ以上ない手厚い快適性能を備えているといえます。

        ピーク ガイアウト、サイド パネル ガイアウト、およびベース周辺の追加ステーク ポイントは、過酷な状況に対応。

        5:テント内部の広さ・住み心地 ~広いだけじゃない、これ以上望めないほどの快適空間~

        抜群の快適さを実現したジオメトリーと細かな使い勝手の良さ

        ここまででちらほらと触れてきましたが、テントの建てやすさと並んでX-Mid pro 1最大の推しポイントはやはりトレッキングポールシェルターとしては破格の居住性の高さにあります。

        X-Mid pro 1は、最大限の居住性と対候性、ピッチ(設営)の簡単さを実現させるため最も効率のよい構造を検討した結果、下のように底辺90インチ(約230cm)、縦32インチ(81cm)の平行四辺形のフロアとなっています。スリーピングマットを敷いた場合、有効なサイズは縦が203cm、横が81cmとどれだけ大柄の人でも余裕をもって使うことができます。普通のマットならテント内部にはかなり余裕をもっていろいろなギアを入れられますし、平行四辺形型になることで頭上と足元にはちょっとした余分なスペースが生まれ、そこに荷物を置いておくこともできます。

        DURSTON 公式サイトより引用。

        ポールはフロアエリアの両端に位置し、居住空間を邪魔しません。また2本のポールの対角線上のリッジは頂点に近い高さを保っているため、ヘッドスペースは広々。高さも115cm程度あり、176cmの自分の頭がつっかえることはありませんでした。

        またインナーには防虫のためのメッシュが配置され、しかも左右の長辺はどちらからも出入りできるデュアルサイドドア構造(下写真)。多くのトレッキングポール式シェルターのようにポールが真ん中に位置していないので出入りもスムーズ。ここでも若干オフセットされたポールの配置が活きています。

        さらに極めつけはこの広い前室(下写真)。2つのドアということはこの広い前室が両側にあるということですから、整理の苦手な自分でもこの何とも贅沢な空間によってストレスは皆無でした。

        入り口は狭い方を閉めたまま、片方だけ巻き上げて換気することもできます。その時のフライ留めがマグネット式。ナイスとしか言いようがない。

        インナーメッシュの両側には大き目のポケットまでついています(下写真)。どこまでユーザーフレンドリーなんだ。※ここまで至れり尽くせりなのになぜ頂点にランタンフックみたいなものをつけてくれなかったのか、逆に不思議。

        雨や結露でも快適さを保つ仕組み

        居住性の高さの他にテントの快適さで重要なのは、いうまでもなく風通しと結露への対策です。そこに関しても当然ながら対策はしっかり。左右2つの入り口上に取り付けられたベンチレーション(下写真)と、フライ下の隙間から空気を取り込めるようになっており、通気性は良好。もし寒さを防ぎたいときには、空気の流れを遮断するようにベンチレーションを閉じることも、ポールを短くしてフライも閉じるように調整できます。

        結露に関してはどうでしょう。

        まずこのテント、両側面(長辺)はインナーメッシュの壁とフライによるダブルウォール構造ですが、上下面(短辺)はメッシュのないシングルウォール構造というハイブリッド構造になっているため、特に気をつけるべきは頭と足元側のフライに付着する結露になります。そこにはメッシュ生地が張られており、虫や雨の飛沫を防ぐとともに、内側に着いた結露も外の地面に流し落とすという仕組みになっています(下写真。通常シングルウォールテントの場合、内側の結露はそのまま床に流れ落ちてしまいます)。

        頭と足元の短辺側には壁とフロアの間にメッシュが張られ、内壁の水滴はフロアに落ちずにメッシュを通り抜けて外に落ちる。

        とはいえどれだけ換気しようとも、暖かく寝ようと思ったら多少の結露はします。今回も4月のテストで一夜を過ごしてみたところ、うっすらと窓ガラスの曇り程度の結露が見られました(下写真。これくらいは許容範囲か)。

        気にする人は気にする、極薄ダイニーマによるプライバシーは?

        ダイニーマの軽量テントで気になる点として挙げられがちなの、プライバシーについて。薄手の生地ゆえにどうしても外から中が多少透けて、テント内にいる人のシルエットがぼんやりと見えてしまいます。下の写真はテント内を撮影してみたのですが、いかがでしょう?

        蛍光色のマットや白いコンビニのビニール袋などは判別できるかもしれませんが、その他はそこまで気にするほどはっきりと見えるわけではないと思います。ただ感じ方は人それぞれなので、プライバシー面で気になる人には少々マイナスポイントになってしまうかもしれません。

        まとめ:十分な軽さと異次元の快適性、堅牢性、使いやすさ。もう当分他のシェルターは使えないかも。

        全体として、X-Mid Pro 1はこれまでのどんなトレッキングポールシェルターよりも広々として快適、ユーザーフレンドリーな使い勝手、十分な対候性、コンパクトな収納サイズ、そして何より軽くてシンプルで簡単な設営を可能にしています。これまであった多くのテントデザインのいいところを巧みに掬い取り、まとめ上げたこの新しく素晴らしいシェルターは、100年を優に超える山岳向けテントの長い歴史の階段をまた一歩進めたといってもいいでしょう。

        これまで自分の手元にある中でこの種のシェルターの第一候補であったのはZpacks Plex Solo Tentでしたが、こちらも非常に優秀なテントではあるものの、このテントを知ってからはやはりちょっと出番が少なくなるかもしれません。ULハイキング・ファストパッキングはもちろん、沢登りなどのバリエーション登山やバイクパッキング・キャンプなど、厳冬期冬山を除いたバックカントリーでラグジュアリーさよりも軽さを求める人であれば十分に満足できることは間違いないでしょう。X-Mid Pro 1でわくわくするような良い旅を。

        ※下のリンクは本国のECサイトです。

        張りのある生地は水に濡れてもたるまない。

        プライバシーに関しては、フライに直接手をくっつけてこのくらい透ける程度

        四隅にはバスタブを立ち上げてフロアを張るためのガイコードが連結されている

        トレッキングポールをトップから垂直にポジショニングするためのフロアに取り付けられたループ

        張り具合を調節するための自在

        四隅のペグポイントにはにはさらなる補強がなされている

        Japanese