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Review:Garmin MARQ Expedition スペックだけでは測れない、Garminの最高級アウトドアスマートウォッチに宿る唯一無二の悦び。

まだ紙の地図が全盛だった90年代からGPSデバイスをリードしてきたGarmin。それが30年を経た現在では、最先端産業分野である「ウェアラブルデバイス」のトップランナーになりつつあります。ドライバー、パイロット、マリナー、探検家、アスリート……今や世界中のタフなシーンで、Garminをした腕を見ない日はありません。

そんな幅広い分野のユーザーに愛されてきたGarminに、今シーズン”GPSプロウォッチ”なる新しいカテゴリの製品群が誕生しました。30年間貫いてきたストイックな哲学を研ぎ澄まし、最高レベルのテクノロジーと素材を惜しげもなく投入して生み出された至高のハイエンドモデル『MARQ(マーク)』コレクションです。

今回そんな『MARQ(マーク)』コレクションのなかでも山岳アクティビティに最適化された「MARQ EXPEDITION」を試用する機会をもらいました。そこで実際に登山・トレイルラン・ランニングに約3カ月間使ってみて分かった、この時計の魅力と実際の使い心地について早速レビューしてみたいと思います。

目次

ファーストインプレッション

いつまでも着けていたくなる、Garmin史上最も洗練されたデザイン

とにもかくにもまず触れなければならないのはこの外観の際立ち。Garminをはじめあらゆるアウトドア系の時計にありがちなスポーティなルックから一転、高級感と上質感の漂う素材使いや洗練されたデザインは誰もが「これがアスリートのための時計か?」と思ってしまうほど、何よりも眼を引きます。マットで落ち着いたサーフェスのケースは軽くて強いチタン製。ベゼルの周りには360度コンパスメモリが刻まれています。

上品な顔立ちとベゼルの刻印はまるでオメガやタグ・ホイヤーといった高級時計のよう。

風防には傷が付きにくいサファイアクリスタルガラス、画面には反射型Chromaディスプレイを採用することで太陽の下でも見やすく、メモリインピクセル(MIP)技術によって電力の消費も最小限に抑える仕組みを取り入れています。バックライトは時計の傾きに応じて自動的に点灯・消灯します。

暗闇・日差しの下での視認性は今のところ特に問題なし。

メッセージの刻印された背面プレートには心拍計と充電用コネクタ。使うほどに馴染んでくるイタリア製バケッタレザー(なめし革)のストラップは上質感だけでなく耐久性とフィット感の高さも兼ね備え、日常とフィールドを見事に橋渡ししてくれます。ちなみに黒のシリコンゴム製ベルトも同梱されているので、好みに合わせて付け替えも楽しい。

なめし革のベルトはワンタッチで簡単に取り外して付け替えが可能。

重量とサイズ感は、この時計の最も優れた魅力のひとつでしょう。大容量のバッテリーとメモリを積んだアウトドア向けスマートウォッチでは、若干の重量感とゴツさは避けられないもの。それがまったく気にならない、重さ87g、直径46mm x 高さ14.2 mmという唯一無二のコンパクトさ。これだけで、スーツや普段着に合わせても完全に違和感なし。おまけにいつもストレスに感じていた、バックパックを背負う際の手首の引っかかりなども気になりません。ほんのわずかな差であるにもかかわらず、満足感では明らかな違いが出てきてしまうものです。

電池容量を確保しながらかなり薄く仕上げてあるため、見た目のゴツさがかなり軽減。

慣れれば快適なボタン構成

タッチスクリーンではない以上、ボタンがどうしても多くなってしまうのはしょうがないところでしょう。とはいえ数多くある機能をボタン操作ですべて処理するためには、操作がやや複雑になり、それは正直ストレスといわざるを得ません。長押しなども駆使するため最初は機能を探したり、やり方を覚えるのが大変です。ただ、ある程度の設定・操作はペアリングしたスマホアプリ経由でできます。いずれにせよ、ここはよりスマートに洗練されていくことを願います。

耐久性も問題なし

チタンケースにサファイアクリスタル 、10気圧防水、使用温度-20℃ ~ +45℃は、ウォータースポーツや雪山でもまず問題ないスペックです。

何ができるか ~身に着けて良し、使って良し、おまけに長持ち~

時計としての基本機能はもちろん、ABC(コンパス・気圧・高度)機能、通知、心拍数モニタリング、各種アクティビティのトラッキング、カラー地図、その他ここでは語りつくせないほどの機能が詰め込まれています。最先端のスマートウォッチテクノロジーを余すことなく搭載し、自分の成果を隈なく分析し尽くさなければ気がすまないアスリートたちに、これでもかとアピールします。ここではそのなかでもさわりだけ、大まかな機能を列挙するとこんな感じです。

  1. 一般的な時計機能に加えて、登山向けのABC(コンパス・気圧・高度)機能、気温といった環境データを表示することができる。
  2. GPSセンサーとプリインストールされた登山地図によって、ネットの通じない場所でも現在地を表示させることができる。
  3. 心拍計測機能を利用して平常時・アクティビティ実行時に限らず常に心拍数を計測・記録することができる。
  4. ハイキングや登山、トレイルラン、ラン、トライアスロン、エクササイズ、サイクリング、スイム、ウォータースポーツ、スキー、ゴルフなどの多様なアクティビティを追跡・記録することができる。その間、GPSや心拍計をはじめ各種センサーによって得られた情報をリアルタイムに画面に表示する。
  5. スマートウォッチモードで12日間、GPSを利用したモードでも24時間~最大数週間の連続使用が可能。
  6. Garmin Connectというアプリを使用してアクティビティの履歴や詳細分析、活動量や睡眠などのライフログを保存・表示したり、時計や各種アプリの設定・操作をしたりすることができる。
  7. Garmin Connect IQというアプリを使用して、Garminやサードパーティから提供されたウォッチフェイスやアプリを追加することができる。
  8. スマートフォンとBluetooth で接続し、スマホの通知・電話の着信通知を受信したり、テキストメッセージの返信(Androidのみ)、見失ったモバイル端末の探索などができる。
  9. 地図とコンパス機能を用いて目的地までのナビゲーションを行うことができる。
  10. Garmin Payによって、対応する加盟店で非接触決済での支払いができる。
  11. ペアリングしたスマートフォンの音楽、または時計にダウンロードした音楽(最大2000曲)を再生することができる。

相当ざっくりとまとめてもこれだけある。なかでもこのサイト的に重要なのは1~7番でしょう。

ボタンの感触も良好。数多くの機能も使い勝手は抜群。

MARQ Expeditionとfenix 5x plus(fenix 6x)との違い

これまでGarminの登山向けフラッグシップモデルとしてはfenix 5x plusがあります。今回のMARQ Expeditionはそれと何が違うのか、気になるところ。fenix 5x plusを以前使用したこともあり、その実感含めて違いのある部分のみをピックアップしてみました。

※2019年秋発売の最新機種fenix 6xがアナウンスされていますが、未見のため参考にスペックのみ記載しています。

アイテム名MARQ Expeditionfēnix 5X Plus Sapphire Blackfēnix 6X Sapphire Black DLC ※未見のため参考
参考価格(税別)250,000円109,800円110,000円
重量87 g (シリコンゴム製の場合94 g)96 g93 g
本体サイズ46 × 14.2 mm51 × 17.5 mm51 x 14.9 mm
ベゼル素材チタンDLCステンレスダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングステンレススチール
ケース素材チタンFRPFRP
ストラップ素材レザー(イタリア製牛革)/シリコンシリコンシリコン/レザー
バッテリーススマートウォッチモード:12日間
GPSモード:24時間
UltraTracモード:48時間
Expeditionモード:数週間
ウォッチモード:最大18日間
GPS+光学心拍計:最大30時間
GPS + 音楽再生+光学心拍計:最大11時間
UltraTracモード+光学心拍計:最大64時間
スマートウォッチモード:最大21日間
GPS+光学心拍計:最大60時間
GPS + 音楽再生+ 光学心拍計:最大16 時間
UltraTracモード:最大70時間
Expedition モード:最大36日間
バッテリー節約ウォッチモード:最大64日間
内蔵メモリ/履歴32GB16GB32GB
オフラインカラー地図昭文社地形図・道路地図・スキー場マップ・ゴルフコースマップ昭文社地形図・道路地図昭文社地形図・道路地図

細かい機能や使い勝手で違いがあるかもしれないものの、調べた限りでは基本的な機能の違いはほとんどありません。細かい部分では小型・軽量化した結果、多少バッテリー持ち時間が低下している一方、スキー場マップやゴルフコースといったよりレジャー的なアクティビティでの利便性は向上がみられるようです。となるとこの価格差は最高級の素材を使用することで小型・軽量化しデザイン性を高めつつ、内蔵メモリを増量するといったハード的な部分によるところが大きそう。

登山やトレイルラン・ランニングで使用してみる

前置きはこのくらいにして、早速実際に使用してみての使い心地を紹介します。他のスマートウォッチと同様、利用するにはまずスマホアプリのGarmin Connect Mobileをインストールし、スマートフォンとペアリングする必要があります。

はじめて使用する前には時計をスマホとペアリング・初期設定する。特に難しいところはない。

ウォッチフェイスを自分好みに

初期設定が完了すれば、すぐにでもフィールドで利用が可能ですが、もう少し自分の好みに合わせてカスタマイズしてみましょう。

スマートウォッチの魅力のひとつが豊富なウォッチフェイス。MARQ Expeditionでは標準でインストールされたものの他、スマホアプリGarmin Connect IQを通じてさまざまなオリジナルウォッチフェイスを追加することができます。シンプルなデザインから、特定の用途やアクティビティに特化した指標がよく分かるようなデザイン、さらにはネタ系のものまで、その数の多さには圧倒されます。

ただ最初こそいろいろ試してはみるものの、結局のところはシンプルなものに落ち着くパターンが多いものです。結局自分も今のところ落ち着いたのはfēnixシリーズでの標準ウォッチフェイスである「Titanium」でした。

「Titanium」はシンプルな文字盤に3つのカスタマイズ可能な表示エリアが配置されたオーソドックスなウォッチフェイス。

便利なウィジェットを入れておけば、欲しい情報へすぐにアクセス

Garmin Connect IQとはGarmin のウェアラブルデバイスをより便利に使うためのさまざまなアプリが集まるポータルで、アプリウォッチフェイスの他、時計から呼び出せるウィジェットなどが豊富に用意されています。

ウィジェットの種類は、気温や日の出・日没などのシンプルな情報を提供してくれるものから、フィットネス情報を見やすく表示してくれるもの、特定目的で見やすい地図やナビ、音楽プレーヤーやエンターテイメント、カレンダー・天気予報などの日常を便利にするものまで、想像以上に多種多彩な機能を追加することができます。

これらをインストールすることで、はじめは最低限の機能しか利用できなくてもどんどん自分仕様にカスタマイズできて、左のボタンですぐに自分が欲しい情報にアクセスできるようになります。

スマホでいうところのiTunesやGoogle Playストアみたいなもの。

あまり入れ過ぎても煩雑になるので、自分は以下の最低限ウィジェットを入れています。

  • ABC
  • 気温
  • 健康情報の統計(心拍数やストレス値など)
  • カレンダー
  • 天気
  • 日の出&日没
  • 前回アクティビティ
  • ミュージック
  • トレーニングステータス

英語のアプリなども多数あり全貌が見えていないのですが、日本でも使える便利なアプリが埋まっているかもしれません。

アクティビティを選んでトラッキングをスタート

大まかなカスタマイズもすんだところで、ついにフィールドで試用してみます。

右上のボタンを押してからアクティビティを選択し、スタート。こだわりがなければ基本的に必要な作業はこれだけです。ここであらかじめさまざまな方法で時計に保存してあるルート情報をセットしてスタートすれば、歩きながらナビゲーションしてくれたりする機能も利用できます。

面倒な事前設定などは必要なく、すぐに活動データやGPSの位置情報を追跡しはじめる。

トラッキング中にリアルタイムで確認できるデータは、アクティビティによってあらかじめ設定されていますが、慣れてくればここも自分の好きなようにアレンジすることができます。例えば登山の場合、最初に設定されている項目は画面ごとに、

  • 総上昇量/高度/総下降量
  • 距離/昇降速度
  • 現在地(経緯度)
  • 心拍数
  • 現在地(地図)
  • 現在時刻・バッテリー残量

です。

アクティビティ中にみられるデータ類はかなり自由にカスタマイズ可能。

ただ自分は「現在地(経緯度)」画面を「大気圧&消費カロリー」画面に差し替え、そして「コンパス」画面を追加する、といった具合に、行動中にすぐ確認したい情報をかなり自由にアレンジすることができます。この辺は最初こそ多少は面倒ですが、一度設定してしまうと本当に快適です。

ちなみに、トレイルランのデフォルト項目は、

  • 距離/タイム/ペース
  • 総上昇量/タイム/昇降速度
  • ラップ距離/ラップタイム/ラップペース
  • 心拍数
  • 現在地(地図)
  • 現在時刻・バッテリー残量

となっていますが、これも自分が使いやすいように2つめの「タイム」を「高度」に、「昇降速度」を「総下降量」に差し替え、「歩幅」「ピッチ」「スピード」の画面を追加してみました。

地図表示

MARQ Expeditionにはfēnix 5X Plusと同じ昭文社の地形図がプリインストールされており、通常時でも呼び出すことは可能です。さらにアクティビティを開始するとその地図上にこれまで歩いた軌跡とともに表示され、現在地とルートが確認できるようになります。GPS・GLONASS・Galileo・みちびきを合わせた現在位置精度は高く、さすがの信頼感です。

視認性については、現在のスマホレベルの精密さ・鮮明さは求めらないまでも、日差しの下でも無難に明るく見られて、特に大きなストレスは感じません。ただし、スマホ地図やタッチスクリーンのスマートウォッチと比べると、ボタンを駆使しての拡大縮小・画面の移動ははっきりいって不便。このためこれだけで地図の代替とすることはおすすめできず、実用レベルではあくまでも現在地と周辺地形の確認にとどまります。もちろんそうでなくても紙の地図は最悪の事態に備えて常に携行するべきです。

地図表示。やや解像度が荒いものの、現在地を知る上では問題ない。

バッテリー消費

GPSでのトラッキングを行わなければ、心拍数を24時間記録し続けていたとしても、1日を終わってまだ90%以上のゆとりがあります。通常モードで12日間という寿命に、不満をもつ人はいないといっていいでしょう。

一方、気になるアクティビティでのバッテリーの持ち具合についてですが、フル機能で、何も節約を意識せずトラッキングすると、6時間程度の日帰り登山コースで60%台まで消費していました。ただ、バックライトを暗くしたり、Bluetooth接続をOFFにしたり、GPSの現在地取得頻度を少なくした「UltraTracモード」を使用したりすればその倍以上の時間持ちますので、ウルトラディスタンスでも十分いける。さらに特殊な「Expeditionモード」ならばGPS取得機能のみの低電力消費状態になることで、最大で数週間までバッテリー消費を抑えることが可能。こうして自分の判断で自由に設定できるところもうれしい仕様です。

その意味では、さすがにこのレベルまで来ると、3泊以上充電なしで使い続けるというやむを得ないシチュエーション以外では、バッテリーの心配はほぼないといってよいのではないかと思います。

Garmin Connect

登山を終え、ゴール地点にたどり着いたらトラッキングを終了すると、アクティビティの結果画面が表示され、結果を保存できるようになります。

アクティビティ終了時にこの日の成果が伝えられる。頑張った日はこれを見るのが楽しみ。

保存データは接続されたスマートフォンへ自動的に転送され、即座にGarmin Connectアプリで確認することができます。下は日光白根山を日光湯元からピストンで歩いた時のデータ。このようにこれまで気にしたこともなかった画面に入りきらないほどのありとあらゆる詳細な行動データが、グラフィカルに一目で把握できてしまいます。

「登山」アクティビティを設定した場合の行動記録。とにかく多角的で詳細なデータが終了直後スマホで即座に確認可能。

このアプリ、表示・分析できるデータの精密さといい、表示内容のカスタマイズ性といい、操作できる機能の多さといい、インターフェースの分かりやすさといい、他のさまざまなアクティビティ管理ソフトの中でもかなり優秀な部類に入ると思っています。これまでのアクティビティの詳細なデータはもとより、心拍数から歩数、運動量、疲労度、ストレス、消費カロリー、睡眠の質・量、など、毎日のありとあらゆる活動や健康状態が一目瞭然で把握できる。その精密さと表示の分かりやすさは、個人的な印象では他のどのアプリよりも優れています。

自分はシリアスなランナーではないのでそこまで詳細なデータはみていませんが、キチンと設定すればピッチやケイデンス(歩幅)、VO2Max(最大酸素摂取量)、FTP(機能有効パワー)、乳酸閾値など、パフォーマンスの詳細で多角的な分析に欠かせないさまざまな測定データをグラフィカルに確認することができます。本気のランナーにとってはこれ以上ないモチベーションとなるのではないでしょうか。

左から現在のダッシュボード、直近のアクティビティ、Vo2Maxの履歴、心拍数の履歴。それぞれの数値に合った表示方法で分かりやすい。

さらに日常生活においても、日ごろの活動の質・量や睡眠の質・量を常に記録していてくれることは、健康維持にとって役に立たないはずはありません。自分もまさか夜寝る時まで腕時計をつけるようになるとは思いませんでしたが、一度記録しはじめるとおいそれと外せなくなるのがニクい(とはいえ睡眠データに関してはまだやや正確性には欠けるかな)。

ただ取得データに関して、これはどうしようもないことですが、北米版などに搭載されている「動脈血酸素飽和度(SpO2)測定機能」が日本版では利用できないことが悔やまれます。「動脈血酸素飽和度」とは簡単にいうと血液中の酸素濃度を計測する機能で、これが分かると酸素が薄い高地などで高山病になりそうか、高山病にかかりにくい体質かどうかもなどが分かったりする機能なのですが、法律の絡みで2019年現在、日本国内では利用できないとのことで、そこは残念でなりません。

まとめ:どんな人におすすめ?

Garmin最高級スマートウォッチということで超ハードルを上げて試用してみました。価格帯を考えると、MARQ Expeditionの購入を検討してこのページを見ている人は、同社のFenix 5x plus(あるいは次の6シリーズ)と迷っている人が大半だと思います。その比較という点でいうと本文でも触れた通り、純粋な機能面ではトップ・オブ・トップのレベルではあれど、価格差ほどの違いはほとんど見られません。ともすればバッテリーなども少々減っているし。じゃあFenix 5x plusでいいじゃんと。場合によってはそうかもしれません。

ただ何よりデザイン外観の洗練さと装着感の満足度は申し分なく、これだけでも買ったことを後悔することはないはずです。5x plusと高さでたった3.3mm、5mmの直径差ですが、実際に毎日を共にしてみると、至福の使い心地にとってそこには越えられない壁が確実にあることを実感します。

一つ言えることは、MARQが単に高級感だけに注力した(そこそこの機能の)高価なスポーツウォッチだということは決してなく、フラッグシップと同等レベルの機能をもちながら高級時計並みのデザインと着用感、所有欲を満たしてくれる、すべてに妥協したくないアウトドア愛好家のための1本であるということです。この違いをどう見るかによってこのスマートウォッチの評価は分かれるでしょう。

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