「ワークマン×ラン」を極める男、話題の新作シューズ 3モデルでガチ走りインプレッション【第1弾:ロード】
このサイトで数年にわたってランニング・トレイルランに使えるワークマンアイテムを掘り下げてきましたが、今シーズンも僕たちのワクワクワークマンは止まらない。しかも2020春は待ちに待ったランニング向けシューズの新作が目白押し。これまで新作はアウトドア・キャンプ系でのアイテムが多かっただけに、いやでも期待が高まります。早速晴天の舗装路中心に走ってみたら、ファーストインプレッションで各モデルの特性が見えてきました。
アスレシューズハイバウンス 240g 1,900円
事前情報で期待MAXのモデル。高反発といえばN社シューズを想像してしまいます。オフィシャルコメントは速く走れるわけではなく疲れを軽減するシューズとのことですがカタログの写真はランナーになってますね(笑)。
アッパー部分の特徴は甲部分が低くなっています。これはスリッポンタイプのモデルにホールド感をもたせる目的のようです。幅は2E程度で足入れ感はスムーズです。靴紐はありますが構造的にホールド力をあげるのは難しいつくりです。だからサイズ選択がポイントになります。
アウターソールはワークマンのフラッグシップモデルだからなのかWの文字型のトレッドパターンを採用しています。グリップと耐久性のバランスがとても良い印象です。歩いただけで弾むというより浮くような不思議な感覚を味わえます。走ってみるとやはりホールド不足により足元のコントロールが難しいです。いまのところファンランで使うには面白いモデルなのは間違いないです。なにしろイチキュッパなので弾むシューズを体験するには最適の1足でしょう。
走る中での弱点はクッションの沈み込みから反発へのレスポンスが弱いかもしれません。現状では比較的体重が軽いほうが反発力を活かせそうです。また、悪路も走ってみましたがバウンステックの反発性との相性は良かったのでトレイルシューズに進化したらポテンシャルを引きだせる可能性もありそうです。今後の展開に期待が膨らむモデルです。
アスレシューズNEO 240g 1,500円
アスレシューズライトの進化版?ランニング特化モデルなのか。これまた期待大です。
見た目はランシューズそのもの。アッパーは通気性と耐久性を意識したニット素材になっています。耐久性を意識してるのでゴワつきがあって少し硬い素材だと感じました。足首部のエッグホールド設計はスポンジのようなクッション材で足首周りを優しく包み込んでくれます。アスレシューズライトにサポート力を追加したような印象です。しかし夏場のドカ汗だと処理できないのではないかと不安もあります。
ミッドソールの素材はアスレシューズと同じように見えます。反発力はありませんが適度に衝撃を吸収してくれます。靴幅は2E程度なので幅広ならばワンサイズ大きめの選択もありです。アウトソールの一部には滑り止の合成ゴムがついてるので濡れた路面でも平気そうです。走り出しは軽く練習用には最適な1足なのは間違いないです。
アスレシューズライト 150g 980円
ワークマンのベストセラーモデルシューズ。抜群に軽いが第一印象でした。アッパー部は通気性に特化した薄い素材を使用しているから走っただけで涼しく快適です。靴幅は広めで3E以上あります。
足指の自由度も高く足底疲労が少なく感じました。ヒールカウンターのホールド感は不安ですが靴紐で調整すれば問題ありませんでした。ソールは薄くクッション性に乏しいので残念とは思わないで欲しいところ。薄底は最近の厚底ブームに逆行していますが足裏から伝わる情報を受けとりやすく身体と会話しながら走れる楽しいシューズなのです。
シンプルで余計なものをつけていないからシューズのコントロールも意のままで自身の走力と向きあえる1足でした。
まとめ
ファーストインプレッションなので履き続ける中で印象が変化する可能性もありますが3足の個性を十分に感じることができました。しっかり走りたいなら最も軽いアスレシューズライト。怪我しないようにゆっくり走りたいならアスレシューズNEO。走ったり歩いたり楽しく遊びたいならアスレシューズハイバウンス。コスパ最高で選択肢も増えたワークマンシューズはランナーの味方になれるのか?今後の開発にも目が離せなそうだ。
東條 一矢
茨城県に育ち学生時代は水泳を中心に活動。社会人でトライアスロンデビュー。社会人1年目に第1回日本山岳耐久レース(=ハセツネ)を完走。マウンテンスポーツの達成感に心酔する。30代で埼玉県に転居独立。奥武蔵をT氏に案内されトレランとウルトラマラソンに魅了される。現在では国内のトレイルレースを中心に活動。信越五岳、上州武尊、KOUMI100のロングレースを連戦完走。また、NPO法人小江戸大江戸トレニックワールド、NPO法人彩の国ウルトラプロジェクト(SUP)でレースサポートを手掛ける。またギアの性能を引きだしトレランの安全確保の啓蒙に励んでいる。ワークマンアンバサダー(ランニング担当)。
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