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今シーズン見逃せない中型バックパック 2018【ハイキングやファストパッキングに】

トピック3:ビッグブランドが本気で手掛けた軽量モデルにも注目

Osprey エクソス38

圧倒的な背負い心地の良さと、かゆい所に手が届く合理的な機能の数々で毎年目が離せないオスプレーのなかで、オールラウンドな軽量パックとして定番であったエクソスが今シーズンアップデート。まず大きく変わったのはそのフォルム。新しいエクソスは背面フレームの横幅が大きく広がり、さらに底部が持ち上げられ重心が上部に移動したことで、腰への荷重の安定性が増しているように思われます。もうひとつ、背面・ショルダー・ヒップベルト全体をシームレスに覆う最新のメッシュ背面パネルが肌当たり・背負い心地・通気性ともに向上しています。ただ外側についていた細かいポケット類は省略されてしまったものが多く、そこは残念ですが基本的な使いやすさは変わりません。圧倒的な軽さの中でより快適性・安定性を増した新しいエクソスは、ライトユーザーにも受け入れやすくなり、もはやウルトラライトと特別視する必要もないくらいに完成度が高まってきました。女性モデルはエイジャ。

Osprey レヴィティ 45

今シーズンオスプレーにとって一番のサプライズは何といってもこのモデル。オスプレーが満を持して発表した、ウルトラライトハイカーのための超軽量バックパックは45Lにして800gという、U.L.ガレージブランドもびっくりの軽さ。だからといって、そこはもちろんマスプロダクトメーカーだけに、なりふり構わず軽量化したわけではありません。軽量性と耐摩耗性に優れた最新素材NanoFly™によって軽量ながら耐久性は確保され、アルミフレームとシームレスなメッシュ地のトランポリン構造によって快適性・通気性・クッション性も抜群。外側前面・両サイドには大型のメッシュポケットが配置され、収納性十分。登攀系のテクニカルなトレッキングではなく、アップダウンを繰り返しながらとにかく長距離・長期間スルーハイクするスタイルには間違いなくフィットするでしょう。女性モデルはルミナ。

GREGORY オプティック 48

あのグレゴリーまでもが、今シーズンの新作としてウルトラライトモデルを発表しています。重量はそこまで軽いとは言えないかもしれませんが、それでも同社の中では最軽量の1.2kg。独自のフィット哲学で圧倒的な背負い心地に定評のあるグレゴリーだけに、軽量モデルにもかかわらず、相変わらずクッション性の高いショルダー・ヒップベルト、フィット感と通気性抜群の背面パネルといったラグジュアリーな背負い心地は見事です。サングラス収納用ストウや伸縮性と耐久性抜群のメッシュポケット、操作性の高いジッパーやバックルなど、グレゴリーではおなじみのきめ細かいパーツ類の品質の高さも健在で、安心して軽量バックパックでのスルーハイクを楽しむことができます。

THE NORTH FACE エフピーハイブリッド40

ノースフェイスのファストパッキング向けモデル、エフピーハイブリッド40は、今回紹介した中では唯一、トレイルランニング向けモデルをルーツとしており、その意味では背負い心地から使い勝手までが一味違います。さしあたって大きく違うのは幅広いベスト型のショルダーハーネスを採用し、背中上部で背負うタイプであること。とはいっても40Lの容量であれば重量もそれなりにかさんでくるため、ヒップベルトについてもある程度安定性・クッション性の高いものとなっています。背面パネルがトランポリン式のメッシュになっているのは大量の発汗を伴うスピードハイクにとってかなりありがたい仕様。ただこの場合どうしても重心が身体の中心から離れてしまい、動きに対してブレやすくなる懸念がありますが、胸と腰でのフィット感が高く、お店で背負った限りではなかなかの安定感を感じました。フロント・サイドのストレッチメッシュポケットやボトルも収納可能なショルダーメッシュポケットなど収納に関しても問題なし。快適性を手に入れた「走れる軽量バックパック」は、トレイルランナーがちょっと長めのトレイルを歩いてみたいと思ったときに、おもしろい存在となるのではないでしょうか。

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