【忖度なしの自腹比較レビュー】これから登山をはじめる人にピッタリ。シーン・目的別おすすめアウトドア向け中型バックパックまとめ

初心者でも安心の登山用バックパックのおすすめが知りたい

アウトドア・ギアの中でも特にこだわりたいアイテムのひとつである登山用バックパック。これから登山・ハイキング・トレッキングをはじめてみようという人のひとつめのモデルとしては、ひとまず完全日帰り用と割り切ったうえで20L(リットル)前後のデイパックを選ぶか、あるいは今回紹介するような、日帰りからテント泊まで汎用性が高く、重い荷物も背負いやすい30~40Lの縦走(ハイキング・トレッキング)向けタイプがおすすめです。

そこで今回は長い実績があって信頼性の高いバックパックブランドから、オーソドックスな40L前後の登山向けバックパックを厳選し、同じ条件のもと背負い比べ、さまざまな視点からガチに比較評価。これから山登りにチャレンジしようというビギナーにとって目的・好みやタイプに合わせたおすすめモデルを選定してみました。

もちろんバックパック選びには試着も大切です。この読み物を参考にしつつ、実際に背負い試してみてのフィーリングを合わせて、後悔のないバックパック選びの役に立てればと思います。

なお、バックパック選びの基本的な知識については以下の記事で詳しく書きましたので、基本から知りたいという人はぜひこちらも参考にしてみてください。

目的・タイプ別おすすめバックパック

総合1位:GREGORY パラゴン48

ここが〇

  • 身体にしっくりとフィットして適度な通気性を備えた快適な背負い心地
  • 基本的なポケット類を備え、出し入れも快適な収納性の高さ
  • 強度と軽量化のバランスが取れた素材と、操作しやすい上質なパーツ類

ここが△

  • 価格
  • 日帰りにより最適なサイズ(30~40リットル)がない

バックパックにおいて最も重要なことのひとつは背負い心地、いわゆる「フィッティング」にあるといわれていますが、そのフィッティングと快適な背負い心地に対する並外れたこだわりで知られるGREGORYは、その点において他のどのブランドにも負けないというパックづくりを続けてきたブランド。このパラゴン48はそうしたグレゴリーのフィッティング哲学を踏襲しつつ、軽量化や通気性、その他の利便性など現代的なニーズをバランスよく取り入れた完成度の高いパックです。

背負ってみると肩・背中・腰としっくりと包み込んでくれる優しい背負い心地は、まさに背負うよりも「着る」という表現がふさわしいと思えてきます。背面長やウェストベルト幅も調節できるため、幅広い体型にしっかりとフィットさせることが可能です。

パックの命ともいえるショルダーストラップとヒップベルトにはしっかりお金がかけられていて、身体への当たりは優しく、かつ重量はしっかり背中全体へと分散され、ブレにくさ、安定感も抜群です。

クセのないオーソドックスな収納が一通りそろっており、伸縮する大型フロントメッシュポケットや大きく開いて開け閉めのしやすいメイン収納はとても便利で使いやすい。

側面には直接アクセスできるフルレングスのジッパーが配置され、パッキングを壊さず荷物の出し入れも可能です。

他にもトレッキングポールやハイドレーション・アタッチメントはもちろん、ショルダーハーネスにはサングラスを傷つけずに収納するサングラスクイックストウなど収納面では隅々まで配慮が行き届き、無くて不満!という部分がほとんど見当たりません。

素材やパーツも使いやすさを大前提に、強度と軽量化の両立が意識されていて、それぞれのバランスを考えながら強度が必用な部分とそうでない部分がしっかりと考えられていてさすがといった感じです。しかもパーツは一個一個操作しやすい。

ほんとに優等生過ぎて逆にかわいげがないというくらいです。お金に余裕がある方で、失敗したくないという方には迷わずおすすめです。日本の山域ならどこに行っても大きな問題にはならないでしょう。

唯一の不満点としては、48Lと少し大き目サイズからしかラインナップされていないこと。1~2泊の山行ならちょうどいい大きさですが、日帰りメインで使用するにはちょっと大きすぎます。いくら完璧なバックパックでも、TPOに合っていなけば宝の持ち腐れ。その辺は自分の現状とこれからの山行スタイルと相談してみてください。

背負い心地1位:deuter フューチュラプロ 40

ここが〇

  • 腰にしっかり荷重が乗って重さを感じにくいウェストハーネスの安定感
  • 通気性とクッション性を両立した快適な背面
  • 丈夫な生地

ここが△

  • 調整できない背面長
  • 背面がカーブしていることによるパッキングのしにくさ
  • サイドポケットへのアクセス

2021からブランドロゴデザインも一新したドイツブランドのドイター。それに合わせ、ロングセラー定番バックパックであるフューチュラプロシリーズもモデルチェンジしました。昔から質実剛健なイメージの強いドイツのバックパックですが、外観だけでなく中身もどんどん洗練され、スマートになってきてます。

重量こそ1,620gと決して軽量とは言えませんが、強固な金属製のフレームとたっぷりとしたヒップベルトによって背負ったときの安心感、そして重さを感じさせない荷重分散性は抜群。ヒップベルトは背面フレームからダイレクトにつながり(下写真)、ザックの重みを効果的に左右の腰に分散させてくれるため、肩にはほとんど重さを感じなくてもしっかり歩けます。岩稜帯での足捌きでもヒップベルトが極端に押し上げられることもなくしっかりと腰に密着。安定感も十分にあります。

また、背中がバックパックに密着しないトランポリン構造のメッシュ生地は、通気性抜群であるとともに背面~腰とシームレスに背中を覆い、しっとり絶妙な肌触りです。春~夏の登山にはありがたいことこの上なしです。ただし、身体から荷室が離れるため、密着型のザックに比べると若干重みで後ろに引っ張られる感じは否めません。この点はもう物理的に両立しないので、最終的には好みの問題になりますが。

収納スペースやアタッチメントに関しては基本が忠実に押さえてあって不満はないと思いますが、全体として「収納する」ことにかけては合格点にしても、「出し入れする」という使い勝手にまで突っ込んでみるとやや物足りない部分が感じられます。特にメイン収納へのアクセスは天蓋を開ける以外ではボトムのジッパーのみというのは、出し入れしにくくてやや不満が残ります。その他サイドポケットのサイズは十分だけど、背負ったままではボトルは取り出しにくい位置にあるなど、細かい点で所々惜しいです。

とはいえ、耐久性の高い生地と縫製など、ドイツのクラフトマンシップが活かされた作りの良さは健在。「やっぱりザックは背負い心地が一番」「汗っかきでとにかく暑さによる不快をなくしたい」という方には一度はお店で試してもらいたいアイテムです。細かい部分で好みの違いがあるとは思いますが、今どきの必要条件はクリアしています。バックパッキング文化のアメリカブランドとは違って外付けギミックは少なめですが、北アルプス縦走などクラシックな登山ならこのくらい割り切って合っても十分満足して使えると思います。

使いやすさ1位:Osprey ケストレル38

ここが〇

  • 快適さと軽量性のバランスがとれた背面構造
  • 細部までユーザー目線に立った便利で無駄のないポケット・アタッチメント・パーツ類
  • 調整可能な背面長
  • トップクラスの機能性にもかかわらずお手頃価格

ここが△

  • 天蓋が固定式のため、容量の拡張性・柔軟性が低い
  • 重量のわりに薄めのクッション

グレゴリーと並ぶアメリカブランドの雄、オスプレー。こちらはコスパNo.1の異名を世界中で轟かせていて、アメリカだけでなくヨーロッパでも成功しているブランドです。

そのオスプレーが誇る定番バックパッキング用バックパックのケストレル(女性用はカイト)は、トップブランドならではの(リーズナブルな価格も含め)目立った粗が見当たらない、トータルでのバランスのよさ・完成度の高さにあります。とびぬけて目立つわけではないけど、しっかり者で時々ヒカル奴。隠れファンがいるタイプ。

荷重を支えるための強靱さと背中にフィットする柔軟性・クッション性・通気速乾性のバランスが絶妙な背面構造に、クッション性と耐久性を兼ね備えたショルダー・ヒップベルトは、適度に軽量化されながらも快適さと安定性が確保されています。今となっては多くのモデルで可能になった背面長の調節機能も、このパックはずっと前からついていました。昔からユーザーを選ばず、適正なフィットを約束してくれています。

何より自分がお気に入りなのは、とことんユーザーの使い勝手を考えられた、使いやすさ満点の収納・アタッチメントの数々。フロント・サイドにはストレッチ性ポケット、フロント・サイド・ボトムと多様な位置にさまざまなギアを取り付け可能なストラップやデイジーチェーン、ダイレクトにアクセス可能なサイド・ボトムのジッパーアクセス、パックの外側にあって出し入れしやすいハイドレーションパック収納などひとつひとつの収納がいちいちツボを押さえたつくり。

さらに今では多くのモデルで真似されている、背負ったままトレッキングポールを収納できるポールアタッチメントなど、まだまだ挙げればキリがないですが、とにかく使う人に寄り添った実践的な便利機能が満載です。

優秀さだけならばグレゴリー パラゴンを総合1位にしていますが、それに対してこのオスプレー ケストレルは言ってみればベスト・バイ。優れた快適性と機能性、使いやすさと耐久性の高さ、あるべきものが理想的な形で備わっている安心感。それでいて安定のコスパの良さ。サイズ的にも大きすぎることはなく、日帰りハイキングから小屋泊まり、上手く収納すればテント泊にもギリギリ使用に耐えうるので、汎用性もばっちりです。これを読んで気になった方はぜひこの世界標準を味わってみてください。

ビギナーにおすすめ1位:MILLET サースフェー40+5

ここが〇

  • 快適さと疲れにくさ・荷重分散に優れた背面構造
  • スリムでブレにくい縦長のフォルム
  • 大型のヒップベルトポケットやハンドレストループなどこのモデルにしかない、便利なパーツ類

ここが△

  • メイン収納へのダイレクトアクセスがボトムジッパーのみ(サイドかフロント上部に欲しかった)
  • 外側フロントにも大き目ポケットがあるとよりいい
  • 背面調節機能がない

バックパック作りから始まり、今ではヨーロッパを代表する総合アウトドアブランドとして長い実績を誇る老舗ブランド、MILLETの大定番バックパックがこのサースフェー。今回の比較候補たちはさすが選りすぐりだけあって、どれも全体的なバランスは高いレベルにあるものばかり。その中でも特にビギナーに優しい要素が多く盛り込まれた、最も初心者におすすめしたいモデルがこちらです。

まず背負ってみて感じるのは、背面クッションのソフトな当たり心地と、重心がしっかりと背中の後ろから腰に伝わる安定感の高さ。スリムでブレにくい縦長のフォルムに加え、クッション性と通気・速乾性に優れた高品質なフィルターフォームというクッション材や、身体近く、腰の上にしっかりと重心が乗るように設計されたウェストハーネスの構造など、重い荷物を背負い慣れていない初心者でも疲れにくく快適に歩けるように計算されています。

収納性をはじめとした使い勝手については基本的なものに加えて、さらに独自の安心・便利な機能が目立ちます。サイドメッシュポケット(右)には開口部が2つあり、背負ったままでもドリンクボトルを出し入れ可能。またスマートフォンや地図、あるいはペットボトルまでも収納できる折り畳み式のポケットをヒップベルトに装備している点は、これのために欲しいと思えるくらいにお気に入りポイント(下写真)。

他にもサイドのコンプレッションストラップは、マットレスを括り付けられるようにと、あえて長めに作られていたり(下写真)。チェストハーネスには、ICカードや補助食、小型のスマートフォンなどを収納でる小さなポケット付き。 耐引き裂き、耐磨耗性に優れた生地も、扱いになれていない人が手荒に使ったとしても安心です。

とにかく、安心の基本性能・クセのない優しい背負い心地・気の利いた特徴といった初心者に優しい要素を多く備えたサースフェーですが、欲を言えば(というかぜひ)欲しいのが、やはり背面調節機能。そしてメイン収納へのダイレクトアクセスがボトムではなくサイドかフロントにあれば、パッキングが下手な人でももっと安心だったでしょう。

とはいえ、いろいろとまだまだ欲しい機能はありますが、長年の経験により培われた快適性と機能性、耐久性が高いレベルで備わったサースフェーシリーズは、ビギナーはもちろん、ベテランにとっても十分頼りになることは間違いありません。ありがたいことに多くの容量バリエーションがあるので、山行スタイルに合わせて複数サイズを揃えるのも全然アリです。

軽快な登山におすすめ1位:MAMMUT Ducan Spine 28-35

ここが〇

  • 激しく動いても重心がブレにくい安定感の高さ
  • 優れた通気性と十分なクッションで疲れにくい背面・ヒップ・ショルダー
  • 荷室へのダイレクトなアクセスが可能なロールトップ+フロントジッパーのメイン収納
  • 実用性を考えた多彩な収納・アタッチメントの数々

ここが△

  • 背面の中心に集中したクッションは背中全体がフィットする感じには乏しいため、慣れるまでは違和感がある
  • ポケット類が少ない(あっても小さい)
  • 容量のバリエーションが乏しい
  • 価格

こちらも欧州の名門であるマウンテンギア・ブランド、MAMMUTの最新バックパックは、独自の背面システムをはじめ、細かなギミック満載の多彩な収納・アタッチメントを備えたユニークなハイキング向けモデル。決してベーシックなザックではないけれども、ある種の志向性を持っている人ならば泣いて喜ぶ魅力を備えていることは間違いありません。

まず今回の比較の中では唯一1,300グラムを切る軽量設計は、明らかに他と比べて快適さが違います。確かに表面を見てみると、外側にはメイン収納へのジッパーとパックを圧縮するためのコンプレッションストラップ、ポール用のアタッチメントが見えるのみで、天蓋などもなくシンプルかつ極力そぎ落とされた構造になっています。

ところがこれだけそぎ落としていながら、背負い心地は異次元の快適さを備えているところが素敵です。独自の背面システム「Active Spine Technology」は背負った直後は背中の中心にやや異物感を感じてしまうものの、慣れてくると腰にかかる重心を安定させるだけでなく、上半身の動きに合わせて重心が追従するため、歩いている最中も常に背中全体に荷重が分散される、驚きの快適さ・安定感を実現しています。背中に当たる部分が小さいため、通気性も抜群。軽快に動くアクティビティであればあるほどその実力を実感できるでしょう。

一方で、ここまでそぎ落としてしまうとさすがに真っ向勝負で若干分が悪くなってしまうのはしょうがありません。サイドポケット2個、首裏あたりに1個、左腰に1個、付属のポーチが1個、計5個。ポケットの数を見ただけで小分け収納が足りないのは明白です。しかもそれぞれの収納がとても小さい。それでもこの限られた中でできる限りその不便さを軽減させようという工夫がさまざまに散りばめられているので、工夫次第でなんとなかると言えなくもありません。例えば十分なポケットがない代わりに万能コードロックがついていたり、ショルダーハーネスにボトル用のメッシュポケットがついていたり(ただし小さい…)、好きな位置に配置できるポーチ型の防水ポケットがついていたり(下写真)。

基本的にはファストパッキングやスピードハイキングといった、少ない荷物でスピーディに行動するためのバックパックであり、決して初心者向けとは言えませんが、初めからそういうものだと思って入ればかなり優れたバックパックであることは確かです。登山用バックパックの快適さと安定性を備えながら、同時にウルトラライト・ハイキング向けモデルに通じる無駄をそぎ落としたシンプル軽量設計と、トレイルランニング向けバックパックの持つ動きやすさや便利収納といったメリットを融合した、現代のアクティブなアウトドア・スタイルにはピッタリ。ランニングと登山を絡めたアウトドアを志向する人にはぜひおすすめです。

コストパフォーマンス1位:VAUDE ブレンタ44+6

ここが〇

  • 高い基本性能と低価格による優れたコストパフォーマンス
  • ヒップベルトの安定感
  • 十分な耐久性

ここが△

  • コストカットの影響か、一部のパーツに関しては使い勝手・耐久性がやや物足りない部分も
  • 基本的には不満はないが、それ以上の驚きがない収納システム
  • 若干細すぎるショルダーハーネス

海外での知名度と日本の差が驚くほど激しいVAUDE(ファウデ)は、実は日本でいうとモンベル並みに幅広い品ぞろえを誇り、さらに環境対応に関しても世界トップレベルの技術力をもったグローバルブランドです。ドイツ国内ならドイターよりも有名かもしれません。

だからというわけではありませんが、当然この一般縦走向けモデル、ブレンタシリーズも侮ってはいけません。とにかくフィッティングの良さを声を大にして言いたい。特に腰回りのフィッティングと背面メッシュのスースー具合(下写真)。

基本的な作りは先ほどのドイター フューチュラプロの背面とほぼ同じつくりの背面メッシュ構造ですが、驚いたことにこちらは背面調節も可能(下写真)。そのフィット感のよさはグレゴリー、ドイターと遜色ないレベルです。

機能的な部分についても、必要最低限の部分は押さえられており、サイズやデザインに関しても問題なし。オリジナリティはあまり感じないという点は確かにあります。しかしその分この低価格の割にそつなくすべてをクリアしています。先ほどの背面調整可能な点や、メイン収納へのダイレクトアクセス(下写真)など、ハイエンドなバックパックに備わっている機能もついていたりして、このお得感は異常です。

気になる点があるとすれば、細かい部分のクオリティ、メイン部分はお金がかかっているのですが、細かいところでチープな素材だったり、パーツが大きかったり、掴みづらかったり。ただし大勢に影響はないところばかりなので気にするほどではありません。

今回初めて知ったという人も多いはずのVAUDE。自分も初めて使ってみて、そのあまりの質の高さには軽くビックリです。それでいてこの価格でこのパフォーマンスなら自信をもってコスパNo.1としておすすめです。

評価まとめ&スペック比較表

総合評価AAAAAAAAAAAAAAAB+B+
アイテムGREGORY パラゴン48deuter フューチュラ Pro 40Osprey ケストレル38MILLET サースフェー40+5VAUDE ブレンタ44+6GREGORY ズール 40GRANITE GEAR PERIMETER 35MAMMUT Ducan Spine 28-35mont-bell チャチャパック 45karrimor ridge 40 Large
ここが◎
  • 快適で安定した背負い心地
  • 収納性
  • 使いやすさ
  • 涼しく疲れにくい快適な背負い心地
  • 丈夫な生地
  • 使い勝手のよさ
  • 快適さと軽量性のバランスがとれた背面構造
  • 全体的なバランスのよさ
  • 耐久性
  • 優れたコストパフォーマンス
  • スリムでブレにくい縦長のフォルム
  • 便利なパーツ類
  • 全体的なバランスのよさ
  • 優れたコストパフォーマンス
  • ヒップベルトの安定感
  • 十分な耐久性
  • 通気性高く快適な背負い心地
  • 質の高い便利な収納・機能
  • フィッティングの細かさ
  • 軽さ
  • 安定感の高さ
  • 通気性、クッション性に優れた背面・ヒップ・ショルダー
  • ダイレクトなアクセスが可能メイン収納
  • 実用性を考えた多彩な収納・アタッチメント
  • 軽さ
  • 濡れにくく固定力もあるレインカバー 
  • 幅広でホールド感の高いヒップベルト
  • 初心者向けのシンプルな機能
ここが△
  • 価格
  • サイズバリエーションが少ない
  • 調整できない背面長
  • アイテムの出し入れしにくさ
  • 重量
  • 容量の拡張が難しい
  • クッションがやや薄め
  • メイン収納へのダイレクトアクセスが少ない
  • 外側収納の乏しさ
  • 背面調節機能がない
  • やや物足りないパーツ類
  • 気の利いた収納の少なさ
  • 若干細いショルダーハーネス
  • シンプルな収納類
  • 重い荷物での安定性
  • 安定感
  • メインルームへのアクセス
  • 背面の当たりは慣れるまで違和感
  • ポケット類が少ない(あっても小さい)
  • 価格
  • 容量のバリエーションが乏しい
  • 背負い心地
  • 荷重が腰に乗りにくい
  • 耐久性
  • 重心が腰に乗りにくい背面構造
快適性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
安定性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
収納性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
使いやすさ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
耐久性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
重量★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
スペック
アイテムGREGORY パラゴン48deuter フューチュラ Pro 40Osprey ケストレル38MILLET サースフェー40+5VAUDE ブレンタ44+6GREGORY ズール 40GRANITE GEAR PERIMETER 35MAMMUT Ducan Spine 28-35mont-bell チャチャパック 45karrimor ridge 40 Large
容量48403840444035354540
容量バリエーション48/5836/4038/4830/40/50/6024/30/36/4430/35/40/5535/5035/6030/35/4530/40
重量(g)1600162015401570152013301360129013901670
男女別モデル  
生地・素材
  • 100D High Density Nylon / 210D High Density Nylon
  • 420D High Density Nylon
  • メイン:210Dナイロン (RECYCLED)
  • ボトム:600Dポリエステル
  • メイン=210Dx630Dナイロンドビー
  • アクセント=420HDナイロンオックスフォード
  • ボトム=500Dナイロンパッククロス
  • ナイロン 210 CORDURA® OX ナイロン 210D DOUBLE R/S SD (68*62) PU
  • メイン素材 :300Dポリアミド(79%)、ポリエステル(21%)、PUコート
  • コントラスト素材 : 600Dポリエステル50%リサイクルポリエチレンコート
  • 210D Honeycomb Cryptorip HD Nylon / 210D High Tenacity Nylon
  • 420D High Density Nylon / 135D High Density Polyester
  • 100D×210D ロビックナイロン
  • 100D Nylon with colored Ripstop
  •  
  • 本体:(正面・トップリッド):100Dバリスティック®ナイロン・トリプルリップストップ
  • (底部、側面):210Dナイロン・リップストップ
  • 210D Bird’s eye NY (Nylon 100%)
  • 210D Mini R/S NY (Nylon 100%)
 77×36×2565×32×2475×31×2967×30×2067×32×3166×31×28N/A58×28.5×2476×33×2370×32×26
背面長 cm46~56N/A
  • S/M=41~49
  • M/L=49~58
  • M=48
  • L=51
44~50
  • S/M=38~48
  • M/L=46~56
46~53N/A53
  • S=42
  • M=47
  • L=51
サイズバリエーションS/M、M/LoneS/M、M/LM、LoneS/M、M/Lレギュラー、ロングoneoneS、M、L
メイン収納へのダイレクトアクセスサイドボトムサイドボトムボトム逆U字型なしフロントU字型ボトム
レインカバー 

まとめ

はじめの方にも書いたとおり、今回のテストで取り上げたアイテムたちはどれも良くできたおすすめ候補であることは間違いありませんが、こうして多角的に比較することで一見同じようなベーシックな作りであってもさまざまな得意・不得意があるということが分かってもらえたかと思います。今回の候補たちはバックパックのなかでも最もベーシックで最も利用範囲が広いといえるカテゴリであるだけに、その微妙な向き・不向きの違いまで考慮して選べると非常に満足のいく選択ができるはずですので、是非とも自分の実力や志向と照らし合わせて参考にしてみてください。

ただバックパックというヤツはどこまで机上で頭を悩ませても、実際に背負って歩いてみなければ自分にとって最適かどうかは分からないという厄介な性格のギアであることも確か。その意味でこの結果はあくまでも参考にしてもらったうえで、購入に際してはまず実際にお店でフィッティングしてみることが何よりも重要であるということを最後にアドバイスとして付け加えておきます(とか言っておきながら身も蓋もない話ですが、本当の本当にはたとえお店で背負っても実際に重荷で半日歩かないと実際の実力(と自分に合うかどうか)は分からないものです。こればかりはどんな人間でもTry&Errorで経験を積むしかありません!)。

補足:今回比較したバックパックについて

まず比較候補の選定にあたっては、大まかに以下のような基準を考慮しました。

  • 容量は大まかに35~45L前後
  • 縦走(トレッキング)向けモデル
  • 超軽量モデルやクライミング用など、極端な特徴をもったモデルは除く
  • 日本の正規代理店から購入可能
  • 世界的な観点から人気・実績の高いブランドを中心に選出

以上の条件からカタログ等の情報によってある程度絞り込み、さらにお店で実際のモデルを見て試着した上で今回の比較候補である10点を絞り込みました。もちろん個人的な興味や好みがまったくないわけではありませんが、少なくともここに挙げた時点でこれらの候補はおすすめモデルであることには違いないということは念のためお伝えしておきます。

テスト環境

すべてのアイテムは独自に購入し、東京近郊や奥秩父・八ヶ岳・上信越の山(1,000~2,500m前後)で、2021年4~8月までの約5ヵ月にわたって複数人で背負い比べて意見を交換しました。

テストではまず全モデル、ルートはバラバラですが最低でも1回は10kg程度の荷物で1日以上歩いています。その他、詳細なテスト条件・評価内容については各項目の詳細レビューにて補足しています。

今回の比較テストにおける評価指標は以下の6つ。なぜこの指標が大切かについてはこちらの「バックパックの選び方」を参照ください。

  • 快適性・・・背中のフィット感や肌当たり、通気性といった、いかに気持ちよく背負えるかどうか
  • 安定性・・・荷重が腰・背中・肩に適切に分散されるか、ザックが振られた際のブレにくさなど重い荷物でも安全に背負えるかどうか
  • 収納性・・・収納の豊富さ、出し入れしやすさ、容量の調整力など、どれだけ荷物の質・量に柔軟に対応できるかどうか
  • 使いやすさ・・・気の利いた収納やアタッチメントの多さ、パーツ類の使いやすさ、背面調整など使い勝手を向上させる特別な仕組み全般
  • 耐久性、重量・・・摩擦や引っ掛けに対する強さをはじめ、長く安心して使う上で地味に欠かせない要素

なお、テスト結果の評価数値はあくまでもテストを行った評価者の判断によるものです。できる限り納得性の高い、客観的な評価を目指してはいますが、それでも快適さやフィット感など主観による評価を無くすことは不可能であり、その点についての異論は当然あり得るということを踏まえたうえで参考にしてみてください。

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