最新鋭の素材と機能が満載!ランニングやファストパッキングにおすすめの超軽量レインウェア10着【2016SS】

軽さの限界に挑戦するか、特定のアクティビティ向けに尖るか

各メーカー2016年春夏モデルがようやく出揃ってきたということで、前回に引き続き超軽量レインウェアの注目モデルをピックアップして紹介します。

前回は「超軽量」ながらもバランスのとれた登山やハイキングに最適なモデルを中心に取り上げました。一方今回は極限まで軽さを追求したモデルや特定のアクティビティに最適化したモデルなど、最新技術の詰まったある意味”行くところまで行ってしまった”モデル達です。確かにこのうちいくつかのモデルは決して初心者に優しいものではないかもしれません。ただ、ある種の新しモノ好きやストイックな求道者にとってはきっとたまらない10着になるでしょう!

より登山・ハイキングに適した超軽量レインウェアのおすすめはこちら

ランニングやファストパッキングにおすすめの超軽量レインウェア10着

THE NORTH FACE Strike Jacket(または Strike Trail Hoodie)

重量★★★ 防水性★★☆ 透湿性★★★ 快適性★★★ 機能性★☆☆ スタイル★★★

今期はファストパッキングにフォーカスしたラインナップの強化に注力していくというノースフェイス(以下TNF)が、昨秋に新登場した最軽量の3層防水透湿シェル Strike running Jacket を早くもファストパッキング向けにリニューアル。独自素材 HYVENTⓇ については、これまで正直なところゴアテックスの廉価版という認識しかなかったのですが(ごめんなさい)、今回の新素材は20,000mmの耐水性、40,000gの透湿性というハイスペックを誇りながら130gというとてつもない軽さを実現するまでに進化しています。しかもそれだけでは終わらず、何といっても生地が3レイヤーであることによる、袖を通したときの着心地や汗をかいた時の肌離れの良さが購買意欲をそそりまくり。2.5レイヤーと比較するとその快適さは明らかです。街にも溶け込むカラーバリエーションと比較的手頃な価格は、はじめての1枚としてもピッタリ。

今期のラインナップでは、街やアウトドア全般に使える Strike Jacket と明確にランに特化した Strike Trail Hoodie の2つから選ぶことができます。個人的な感触では、止まっていたり緩やかに動くだけなら Strike Jacket の方がより自然な着心地。このため腕振りの可動性を想定した仕立ての Strike Trail Hoodie はランニングに使用するという用途が明確な時にチョイスするのがおすすめです。

Berghaus ヴェイパーライトハイパーシェルジャケット

重量★★★ 防水性★☆☆ 透湿性★☆☆ 快適性★★☆ 機能性★☆☆ スタイル★★★

昨年最も驚かせてくれた、85gというおそらく世界最軽量の防水透湿シェル。今期スペック的な変更はないようですが、それでもまだこの地位は安泰のようです。

そんなことより個人的にこのジャケットで最も愛すべき点は、レインジャケットにあるまじき摩擦音(シャリ感)の少なさ。まるでウィンドブレーカーを着ているようで、これがランニングではすこぶる快適。決して高いわけではない防水透湿スペックや2.5レイヤーの生地構造、ポケットがどこにもない点など、見劣りしてしまう部分も少なくないものの、こうしたスペックに現れない部分で唯一無二の存在感を発揮しているユニークな一着です。

MONTANE MINIMUS 777 JACKET(または MINIMUS 777 PULL-ON)

重量★★★ 防水性★★☆ 透湿性★★★ 快適性★★★ 機能性★☆☆ スタイル★★☆

今期初登場の新素材、PertexⓇ Shield +3レイヤーを採用したモンテイン最軽量の防水シェル。昨年までの最軽量モデル、ミニマスジャケットよりさらに100g以上軽いだけでなく、3層構造の生地はしなやかで肌触りサラサラの裏地、なおかつ発汗時の肌離れ良し。3レイヤーホントいいよー。

ランニングでの腕振りはもちろん、クライミングでも高い可動性を確保してくれる腕の立体裁断もモンテインの十八番ですが、相変わらず素敵。ここまでは軽さ・プロテクション・着心地・動きやすさと言うこと無しなのですが、ポケットやフード・裾・袖などが極限まで簡略化されしまっているところは忘れちゃいけません。使い方としてはやはりファストパッキングやトレイルランニング、あるいは緊急用としてなど、使い勝手よりも軽さ重視のケースと割り切る必要はありますね。

ちなみに登山などでのエマージェンシー用として使うならジャケットタイプを、ランニング時のウィンドシェルとして晴れの日も積極的に使うならプルオーバータイプを選ぶとよいですが、迷ったらジャケットの方がより汎用的でおすすめ。

MAMMUT DRYTECH FREEFLIGHT JACKET

重量★★★ 防水性★★☆ 透湿性★★★ 快適性★★★ 機能性★☆☆ スタイル★★★

クセのない作りがランニングだけでなく低山ハイクなどにも十分対応できそうな超軽量3レイヤー防水透湿シェル。このモデルに限らず、どうやら100g台前半の重量、優れた防水透湿性、そして3レイヤーが今期のスペック競争のものさしとなりそうです。

また、今期複数のメーカーが採用している3レイヤーPertexⓇ Shield +ですが、素材メーカーの縛りが弱いのか、MONTANE や Rab のそれとは微妙に生地の作りが異なっています。マムートの場合表地はツルツルしすぎず、生地全体が非常に薄くしなやかで、個人的には好みの着心地です。マムートらしいスリムな身幅・袖(これでもレギュラーフィットらしい)もスタイリッシュで好印象。

OMM Aether Smock(または Aether Jacket)

重量★★★ 防水性★★☆ 透湿性★★★ 快適性★★☆ 機能性★★☆ スタイル★★★

イギリスの伝統ある山岳レースの名を冠したブランド OMM(オリジナル・マウンテン・マラソン)のフラッグシップモデルは eVent を採用した3レイヤー。そのきめ細かい生地のしなやかさと快適な着心地、計算された立体裁断によるムダの無いシルエット、シンプルかつ気の利いた機能性の高さは、この値段さえなければ間違いなく即買いでした。

eVent は元々透湿性には定評のある素材で、もちろんこのモデルも激しいアクティビティにはもってこい。細かく調整できるフードも決して飾り程度に添えられたわけではなく、ハイキングや登山にも十分いけそうです。なお、好みに応じてジャケットタイププルオーバータイプが選べます。

Arc’teryx NORVAN ジャケット

重量★★☆ 防水性★★☆ 透湿性★★★ 快適性★★★ 機能性★☆☆ スタイル★★★

数多くラインナップされたアークテリクスの防水透湿シェルのなかでも、こちらは(トレイルランやマウンテントレーニングなどの)高負荷アクティビティに最適化されたモデル。とにかく一目見てそのそぎ落とされたミニマルで存在感のあるルックスは素敵の一言。もちろんそれはデザインのために闇雲に削ったのではなく、必要な機能はしっかりと残しているからさすがです。

お得意の立体裁断による非の打ち所がない動きやすさと、適度に起毛した表地による摩擦音の少なさはランニングに最適。他にも脇下のスリット状のベンチレーションは重量と腕振り時の快適性を優先、伸縮性と雨の侵入を防ぎやすさを両立させつつ簡略化(軽量化)された袖とフード、内側に1つ忍ばせてあるのみのポケットなど隙がありません。

ただ逆にいうとこのアウターは登山なども含めた汎用的な使い方には向かないと思われますので、用途(そして値段)を吟味して選択する必要があります。とはいえ、どんなギアであれ一貫した哲学をしっかりと表現してくるブランドの強さ・信頼感はこのウェアでしか体験できません。

Mountain Hardwear Bizzle SO Jacket

重量★☆☆ 防水性★★☆ 透湿性★★★ 快適性★★★ 機能性★★☆ スタイル★★☆

2016年、軽量防水透湿シェルのラインナップに関してかなり厚い布陣で臨むMHWのトレイルラン特化モデルがこちら。トレイルランナー奥宮俊祐氏と共同開発したというレインシェルは、経験者のフィードバックからしか生まれないような「なるほど」と思わせる仕組みが満載です。

まず極端に軽いわけではない重量(271g)についてですが、単に軽さだけを求めるのではなく、あくまでも可動性やプロテクションとのバランスをきちんと押さえた素材のチョイス(3レイヤー・ストレッチ・40Dの厚み)は、ある意味十分アリです。両サイドにはジェルを収納できるメッシュポケット、片手で調整できるフード・裾のアジャスター、ハンドポケット内にさらに電子機器用ポケットを配置するなど、使う立場に立った徹底的な使い勝手への配慮が素晴らしい。

Teton Bros. Breath Jacket

重量★★☆ 防水性★☆☆ 透湿性★★★ 快適性★★☆ 機能性★☆☆ スタイル★★☆

これまでティートンブロスには Neoshell を採用した世界最軽量レインジャケット Tsurugi Lite Jacket がありましたが、こちらはその記録を上回る218g。用途を絞り込むことでポケット・ジッパー・アジャスター類を最小限に切り詰め、極限まで軽量化を推し進めています。

Neoshell による透湿性能の高さは相変わらずですが、このモデルはさらに斜めに開く前面ジッパーと脇下のスリット状ベンチレーションによって空気の流れを作り、さらに通気性を高めているため、より発汗量の多いアクティビティに使いやすくデザインされています。

mont-bell バーサライトジャケット

重量★★★ 防水性★★☆ 透湿性★★☆ 快適性★★☆ 機能性★★☆ スタイル★☆☆

誰もがご存じモンベルには、軽量な防水透湿シェルについて以前から複数の選択肢が存在していました。このうちトレントフライヤー ジャケットはどちらかというとオールラウンドな特徴なので、ここはより究極の軽さを追求したバーサライトジャケットの方が「ライト&ファスト」なアクティビティにはより適しているということでピックアップしました。

モンベル独自素材のスーパーハイドロブリーズを使用した168gの2.5レイヤーは、登場時こそ飛び抜けた軽さでしたが、今ではぶっちゃけ中堅クラス。左右のハンドポケットや袖口のベルクロ調節機構などは登山向けのレインウェアをベースにした、非常にオーソドックスな作りで飛び抜けたことはありません。ただ何より、こうした一通りのベーシックな機能を備えてこの価格、コストパフォーマンスがやっぱりこのウェアの魅力。やっぱり初心者の方が何にも考えず選んでもまず大きく後悔はしないその安心感が、ある意味モンベル最大の強みです。

Marmot ZERO STORM Jacket

重量★★★ 防水性★★☆ 透湿性★★★ 快適性★★☆ 機能性★★☆ スタイル★★☆

昨年登場したときにはそのあまりの軽さで正直、実力に関して半信半疑にならざるを得ませんでしたが、今年になるとそのスペックも平均的に見えてしまうから不思議です。それくらい今年1年の他メーカーの追い上げがあり得ないってことでしょう。あらためて俯瞰して眺めてみると、ここまで軽いにもかかわらず決してランニングに特化しているというわけではないという部分が逆に良さに見えてきます。立体裁断で動きやすく、ハンドポケットも両サイドにしっかり付いて、顎のカバーも深く、フードの調節も柔軟と、穏やかな気候でのアウトドア全般に、晴れの日のアウター的な使い方から、急な雨での防水シェルとしても十分にこなしてくれるでしょう。

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